UTokyo bicycle racing team

最後のインカレロード

9/2 インカレロード@美麻 8/13周DNF
最後のレースだが、今までの選手権で最も緊張していなかった。「やれることをやるだけ。」という心持ちだった。サポート陣が完璧にサポートしてくれたので、自分のリズムで準備をして落ち着いて出走。サポートしてくださった皆様、ありがとうございました。特に谷さんには本当に頭が上がりません。毎年ありがとうございます。

最初の逃げが決まるまではペースが少し速かったが、問題なく前方でクリア。その後逃げが決まって3周目以降はペースが落ち着く。新コースは多少高強度を出す必要があるものの、基本は前でクリアしていたので、長くても30秒もあればまったりできる位置までいけた。しかし、ペースが遅くて無駄足も使っていないにも関わらず、院試による直近の練習不足がたたって徐々にきつくなってくる。6周目あたりから集団がじわじわ逃げとの差を詰め始める。破壊的なペースアップではないのに、ひたすらきつい。なんとか耐えていたが、7周目の5分坂で盛大に足が攣る。それでも無視して踏み続けたが、パワーはさっぱり出ず、なす術なくちぎれる。グルペットで追ったが追いつかず、8周完了で赤旗。敗因は単純な力不足と練習不足。それに尽きる。

この夏はインカレトラック、院試、インカレロードの3つに全力を注いだが、3つ全てで満足いく結果を出すのはやはり簡単なことではなかった。特にトラックから院試までの間が本当にきつかった。落ちるかもしれないという恐怖心と周りに比べて明らかに勉強量が足りないという焦りから、精神的にかなり追い込まれ、体調も微妙な状態が続き、全く満足な練習が積めなかった。予定では(それでもかなり少ないけど)8月は1000kmぐらいは乗ってインカレに臨むつもりだったが、結局700kmにも満たなかった。しかも、最後に人と練習したのは7月後半という感じで強度としても完全に足りなかった。
4年になってからようやくロードレースの集団でまともに走れるようになり、6月の全日本ではDNFではあったものの感触はすごくよくて、しっかり練習して調子を上げて臨めばインカレ完走は問題ないと思っていた。それだけに、このような結果に終わったことは非常に悔しいが、この結果には納得しているし、4年間の競技生活には本当に満足している。

入部当初はお話にならないレベルで弱くて、練習もただひたすらにきつくて、思い描いていた楽しい大学生活とは全然違うし、なんでこんな部に入ったんだとばかり思っていた。それでも、一度始めたことを簡単にやめるのは性に合わないというか、諦めの悪い質なのでとりあえず続けていたところ、1年の最後の方からようやく少しまともに走れるようになり、そうなるとどんどん楽しくなって、それ以降はやめるなんて微塵も考えずに続けてきた。もちろん、2,3年になってもつらい時期はあったが、競技生活全体としては本当に本当に楽しかった。限界まで追い込んだ福島合宿や鴨川合宿、表彰台に上がって昇格した2年の大町美麻ロード、何もできなかった2,3年のインカレ、なぜか完走できた3年の個人ロード、長い移動距離に文句を言いつつも楽しかった九チャレや全日本、2年連続で入賞できなかったTTT、最後の最後でうまくいった団抜き。絶対に一生忘れないと思う。

ここまでの競技生活において、ここには書ききれないぐらいに色々な人にお世話になりました。今まで一緒に走り続けてくれた同期たち、何もわからない初心者の状態からここまで引き上げてくださった先輩方、強くない主将だった自分についてきてくれた後輩たち、ほとんど全てのレースに帯同して指導してくださった監督、様々な形で手厚い支援をしてくださったOBOGの皆様、今まで本当にありがとうございました。また、Michelin Powerなどの素晴らしい製品をコンスタントに供給してくださった日直商会様、最高のホイールを供給してくださったG.S.ASTUTO様、初めてのバイク購入からずっとお世話になり、無茶なお願いに何度も対応してくださったスポーツバイク・ハイロードの青山OB、いつも親身に相談に乗ってくださり、僕たちが強くなるために綿密に練られたメニューを作ってくださったBlueWychの柿木様、皆様のご支援なしでは僕の競技生活は全く成り立ちませんでした。いくら感謝してもしきれません。本当に本当にありがとうございました。

さて、書きたいことが多すぎて全くまとまらず、すでに数時間この文面に向き合ったのですが、どれだけ書いても満足しそうにないのでそろそろ終わりにします。選手としても主将としても引退ですが、これからもあと2年は大学にいますし、自分は自転車競技が本当に好きなので、老害にならないように気をつけつつ、メカニックやサポートの立場として部に関わることになると思います。これからもどうぞよろしくお願いします。