UTokyo bicycle racing team

報告が盛大に遅れて申し訳ありません。インカレロードの報告です。
インカレロード 4/28周DNF
当日は調子、機材ともに万全の状態で臨むことができました。8月は植田や浦さんのおかげで合宿で集中して乗り込むことができて、調子も尻上がりにあがっていて、機材の方もハイロード青山の青山さんに細かく見てもらい、不安な要素はありませんでした。ありがとうございました。
個人的な気持ちとしては、週5〜10時間ほどしか練習できていない状態で美麻ロードは20番前後に入る走りができ、そこから乗り込みでかなり調子を上げられたのだから完走はもちろんインカレポイントを目指すくらいでも身分不相応ではないという気持ちと、一方でやはり練習では貫名からはベース、井上からは一発のパワー、秋山からは大体何をしても全般的に劣っていて(生駒さんは不明w)、まあこのままでは微妙かなという気持ちもあった。なので、個人ロードは完走は絶対にしなくてはなんてかなり意気込んだ結果失敗したと思っていたこともあり、まあやれることは少ないしやれるだけやろうと、気楽にスタートできたと思う。イメージとしては、前半に動くような力はない上、チームにもそのような選手はいないので、とにかく前半は集団についていくだけ、そこで人数をなるべく多く残し、足の状況をみながらインカレポイントを狙うような走りをチームとしてできればと思っていた。
と、前置きが長いですが、実際のレースは、1周目はペースが思っていたより速い上にレース開始10分からいつも足が回ってくることもあって位置を下げてしまい、足が動いてきた2周目過ぎあたりから、ポジションを上げていったが、ポジションを上げながら下っていた2号橋手前のコーナーでスリップして落車。これ自体はチェーン落ちだけで済んで集団がまだ見える位置で再スタート。ちょうど千切れていた井上とも合流し、追いつけそうだと思っていたところ3周目の1号橋手前で人と自転車の山。。。避けようとしたところ後ろの選手が止まり切れず突っ込まれてまた落車。これには、復帰するのに時間がかかってしまい、スタートしたときには2.3分差。有力選手も周りにいたものの、追いつけないことを悟って気持ちが切れた。(結局追いついた選手はいなかった)
1度目で落車した時点ですべてが終わってしまっていた。正直、初めに位置を下げたのも足の回らない一番最初に無理に踏むと無駄に消耗すると分かってのことだったし、下りでスペースを見つけたら入って位置を上げるというのは足がないなりにロードレースを走るうえで身につけてきたことだったし、路面がウェットであることを頭にいれてコーナーに入ったのも事実。緊張のせいか、変にアドレナリンが出ていて、感覚がくるっていたのだろうか。正直、あまり後悔とかはなく、ただ人間的な面を含めて、弱かった、それだけのことだと思う。応援していただいた、スポンサー様、OBの方々、サポートしてくれた植田、下級生、そしてなんといってもこれまでがんばってきた自分に対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。結局、完走するための足を身につけることの壁よりも、本当に大事な場面で当たり前のことを当たり前にする、そこの壁の方が自分にとってはよっぽど高かったのだろう。

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競技としての自転車を楽しむためには強くなるしかないし、強くなるためには目標を決めて、当然楽しい程度の練習なんかよりもさらに厳しい練習をしなくてはいけないし、どんなに頑張っても目標に到達できないかもしれない、そんな中で厳しい練習を続けることの難しさは自転車をやっている人なら誰でも、程度の差こそあれ感じないことはないと思います。だからこそ、何かに到達した選手はその結果以上の評価に値すると考えています。そして、自分はそういった選手になれませんでした。
ほぼ毎試合試合に来て下さり、どんな結果であっても厳しい声をかけてくださった三宅監督、練習メニュー、データ解析等で練習の指針を与えてくださったBlueWychの柿木さん、DerosaNick、ミシュランのタイヤなどをはじめとしてレース機材を提供してくださる日直商会様、機材故障のたびに細かいところまで自転車を見てくださるハイロード青山の青山さん、部を応援、支援してくださOBの方々、エントリー、会計など部の仕事を陰で支えてくださった福田さん、入部してからずっと中心で部を支えてくれた植田、同期、先輩、後輩、他にも書ききれませんが本当にいろんな人の支えがあって、ここまで自転車を続けることができ、3年のインカレで完走を目指せる選手になれたと思います。本当にありがとうございました。
金子拓央