UTokyo bicycle racing team

インカレロード修善寺28周 29位
この日のために準備してきた。いろんな人に迷惑をかけ、面倒を見てもらい、何度も助けてもらった。まずは関わってくださった方に感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。初めて見たインカレも修善寺でDNFだった谷さん林さんがすごく悔しそうで、完走できたらさぞかし気持ちいいんだろうなと夢見ていたものだった。今は嬉しいと思う一方でもっと上を見てみたいと思う気持ちもあります。それでは恐怖の長文を投稿いたします。29日中に投稿しようと思ったのですが悩んでいたら30日になっていた。こわい…。

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11時前就寝4時半起き、前日お昼寝2時間で十分すぎるほど寝ているのにぼんやりと眠気を感じながら起床。朝食は例のおっちゃんの烏骨鶏卵を焼いてごはんとともに。補給はwiggleエナジージェルと元学生TTチャンプ安井さんにいただいたゼリーをゲン担ぎに一つ、それと粉飴アクエリと大好きな粉飴コーラ。6時半からローラーに乗り、貫名調べのコンタドールアップ。検車に向かって1周軽く回り秀峰亭の坂を2回ほど往復。7時20分くらいからみなさんスタートに並び始めていて慌てて自分もスタートへ。例の音楽が流れてきて緊張し始めるもそれより眠い。カフェインドーピングが合わない人なのが悲しい。植田にいじられながらスタート。最初の5周だけは絶対に登りでポジションを落とさない、下りは基本かっ飛ばすぞとだけ何度も心に刻み込んだ。
最初の1周は全くしんどくないものの、ポジションを上げたいのにあんまりうまく集団になじまない。2周目にはなんだか溶け込んでうまく動けるように。ホームストレートでかっ飛ばしてポジションを上げ、登りでポジションをキープ。3周目にはホームストレートは先頭に出られた。ここで3人ほど下りで飛んでいくので後ろにペタリ。幸いワンピ+前輪Zipp303なので全く足を使わずに下りは飛び出せる。右カーブを過ぎたとき後ろで大落車。東大の人が心配になるも仕方ない。集団から飛び出したまま楽ちんペースで登っていくとなぜかぼっちに。集団よりもパワーの変動がないし練習となんら変わらないので応援してくれる人を観察しながらまったりとこなす。林さんとうえむーがホームストレートで見えたので調子に乗ってガッツポーズ。そのままちんたら登っていたら次の1号橋で徳田優がアタック。自分が前で後ろから集団がやってきたのでソリアをするだけでペースアップをこなす。ラッキーすぎる!その後は基本的にホームストレートでひょろっと飛び出し、その他は集団3列目くらいでこなした。チェックに関しては鹿屋、明治が明らかに強いのでそれだけ見つつその他は傍観。上がり下がりはあるものの5踏みくらいでメディオ強度に落ち着くものばかりで大したことはなく、わらわらと周回数が溶けていく。足攣り防止のためにまめにスポドリを飲んではストレッチ、体感強度が上がってくる前に補給をちまちま食べる。ロードレースに参加している様な気がしてすごく楽しい。今日は過去最大に余裕があって周りはそれなりにしんどそう。インカレポイントも取れるぞ!そんな気がしてワクワクが止まらない。
時間は進み20周前後から明治がアタック連射。勝負所が来てしまった。基本は下りで先頭付近、登りは2,3列後退という感じだが、やばいアタックは一番後ろに下がって延命。もう集団はけっこう少ない。途中1号橋でハムストリングが攣る。生駒さんが気合だ気合いだと叫びながら通り過ぎていき、なんとか大殿筋を使ってしがみつく。下りでスポドリがぶ飲みとストレッチで回復。いつも1度攣るとどんどん死んでいくのに、今回は死なずに全快した。今日は本当に運がいい。
それでも足は限界なようで25周目の1号橋アタックで千切れる。このときはメディオ強度くらいまでしか出ない状況だった。逆にそれまでは出るということ。ついていければ…。ここがやはりウィークポイントらしい。ここからは練習のつもりで淡々と。みんながあまりにも応援してくれるものだからきついけど幸せだった。普段のローラー練でこれがあったら多分毎日できるはず。そんなこんなで完走。最後の秀峰亭は他大の知り合いが僕の名前を何度も呼んでくれるし、知り合いでない方も東大を応援してくれて本当に本当に幸せだった。植田が横を走ってゴールしていろいろ込み上げてきた。本当によかった。

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さてまずは個人として。とても嬉しかったのは確かだけど、これは始まり。そもそもただの完走で結果ではないじゃないかともいえる。一選手として仕事も何もしていないし、落車も回避できているので完走は当たり前、というのもある。次は仕事ができたり、アタックをしかけたり、トラブルが起こっても復帰できる。そういうレベルを見られることが嬉しい反面、もっと厳しく練習しなきゃいけないというつらさもある。何より今回と同じ幸せを感じるためにはさらなる結果でなきゃ満足できない。頑張ります…。
次に部として。植田を中心としたサポート体制は学連で一、二を争う素晴らしいものだと個人的には思う。経験も実力も足りない僕達にはこういうところで補う必要があって、最強のマネージャーのおかげで随分と再現性の高いシステムになった。一方選手のレベルはバラバラでクラス3の人も大勢いる。練習メニューをシステマティックにするのはなんだか違うけど、方針としてはほとんど同じなのだから一定のレベルに達するまでは誰でもできる、とは思う。あとは個人がやるかどうか。もちろん僕もその例外じゃなくて、これから強くなるかは僕がやるかやらないか次第だけど。とにかくサポートのレベルに似合うような選手のレベルにならなくちゃいけない。それは個人としての問題でもあり、部としての問題でもある。あと少し支え合って、一緒に頑張ろう。僕は同期に恵まれたので精神的にすごく支えられながら頑張れた。きっと1,2年生もできると思う。ちょうど1年前の僕はインカレの本当に最初で千切れている選手だったから。
次に支えてくれた皆さまに。この1年間主将を務め、最後の最後だけこうしてインカレを完走しましたが、その他は本当に不甲斐ない結果ばかりで申し訳ありません。ですがこのインカレで僕のLT・ベース力は十分あり、あとは引き続きLTを伸ばしつつ「勝つ」ための力を付ければ表彰台を狙って戦えそうだという証明はできたように思います。それはもちろん完走した生駒さんを始め、貫名井上も同じだと思いますし、僕と同じ轍を辿っている後輩たちもそうです。あともう少しだけ応援してください。主将としての反省点は山ほどあるので来期はそこを修正し、自分の最後の1年間を個人としても部としても素晴らしいものにしようと思います。みなさんよろしくお願いします。
最後に。柿木克之さん。克之さんにはメニューという形だけでなく、精神的にも本当に支えていただきました。インカレ29位だけではとても満足いかないのでこれからも引き続きお願いします。柿木孝之さん。福島でお会いできなかったのが本当に残念ですが、いただいた熱いメールは実は当日の朝読み直し心の支えにしていました。来年はぜひいじめられたいです。三宅監督。いつも怒られてばかりでしたが今回もやはり入賞できなかったなと笑われてしまいました。ですが顔が少しほころんでいたのは嬉しかったです。引き続き頑張ります。日直商会水口様。やっと水口さんの前でまともに走ることができました。いつの日か表彰台の前にNickを置いて両手を掲げます。HiRoad青山さん。僕の自転車を完璧な形に仕上げてくださり、メカトラを全く心配せず走り切ることができました。はるばる来て応援してくださったOBのみなさん、西岡さん。それと僕の名前を呼び応援してくれた他大のみなさん。東大のサポートのみんな。レース中すごく幸せでした。それ以上の言葉がないです。ありがとうございました。その他にもいろいろありますがきりがないのでこの辺で。いい8月だった!(まだ2日ある)