UTokyo bicycle racing team

白馬クリテリウム
去年秋、浮城で5位入賞して昇格を意識するようになってから、これまで、行田第3戦と全日本クリテ普及大会の2度、本気で昇格をかけた勝負をしたものの、ともに入賞はすれど跳ね返されてきていた。白馬はインカレ前の最後の昇格チャンスにして自分にとっては3度目の昇格チャレンジとなり、事前対策の段階では、これまでの最高順位である5位と、昇格圏内である2位とのギャップを埋めるために、これまでとは異次元の時間を割いてあらゆることを尽くした。
7/29 第1日目(ポイントレース方式)4位
これまで2Sタームの時間を生かして十分な練習をして来れたという自信があったので、中間スプリントもゴールも取って完全優勝してやろうと、少なくとも気概の部分では本気で思っていた。しかし周りはやはり強く、中間もゴールも、最終周で位置を維持できずどうしても7番手くらいでホームストレートに入ることを余儀なくされ、中間3位、ゴール4位で総合4位という結果に。
とはいえ、スプリントで思った以上に何人も抜かせたのでスプリント勝負では優位だという自信がつき、そして何より5位の壁を突き破ったことが象徴的で、敗れはしたものの2日目に関してはポジティブでいられた。
7/30 第2日目(ロードレース方式)2位:昇格
昨日の反省点である最終周の位置取りを徹底すること、及び自分のスプリント力に自信を持ってレース戦略を組み立てることを念頭に置いてスタート。
途中2人逃げになるが後で1人合流し、3人になったと思ったら1人落車して再び2人逃げになるなどしたが、自分自身逃げ切れるという算段はついてなくて、逃げている方が落車に巻き込まれる危険性も小さいなというくらいの気持ちだったこともあり結局吸収されて終盤をむかえた。
ついに最終周に入るところで、絶対に好位置を取りたいと思いフィニッシュ地点前で一気に先頭に出た。実は、第1コーナーに苦手意識があり、先頭で進入しなければ立ち上がりで遅れそうだと危惧したというのも一つの理由であった。しかしこれが良かったのか悪かったのか、先頭に出た自分は完全にマークされてしまい先頭交代を要求しようにも後ろが協力してくれない事態となり、結果最終コーナー直前まで自分が集団を全引きすることになってしまった。客観的に事態は最悪だった。でも自分の脚は意外と頼もしくて、最終コーナー直前でもまだスプリントいけるぞと言ってくれた。
そして最終スプリント。最終コーナー直前でまくってきた人がいたので自分は3番手くらいでホームストレートに入り、必死でもがいた。やはりスプリントを前で開始できたことが重要だった。ここからはちゃんと覚えていないが、たしか、前の2人ほどを抜いて一旦先頭に立ち、途中自分を差そうとしてきた何人かが右のほうで落車する音が聞こえたが、次に日大の選手が横に並んできて競り合い、しかしそれに勝つことはできず2位になった。
レース直後、沿道や水路の向こうからチームメイトが祝福してくれるのが見えて、とても嬉しかった。でもあと一歩で優勝できなかったので悔しかった。
レースを終えて感じたのは、本当にレースは厳しいなということ。正直、あれだけ練習したのだから1日目で優勝できてもおかしくないと本気で思っていたのである。レースが、周りのレベルが高かった。それに、2位を目指すというのは5位を目指すのとはまったく次元が違うのである。
しかし今回、本当に負けられない場面で、自分から動いて結果を伴ねることができたことは本当に自信になった。レース直後、自分は競技人生で唯一優勝できるかもしれないチャンスを2位で終えてしまったなどと感じていたが、またもう一段レベルアップして、もっと上の大会でまた本気で優勝を目指すことも、もしかしたらできるんじゃないかと今は思っている。
これでインカレロードレースの出場権を得ることができた。夏合宿をより充実したものにできるよう、これからも頑張っていきます。
丁寧なアドバイスを下さり、長時間の運転をしてくださった監督(特に4人逃げと2人逃げの違いを話してくださった時、目から鱗でした。)・当日のサポートやハイエースのことでお世話になった中村さん・力強い応援をしてくださった小藤さん、本当にありがとうございました。