UTokyo bicycle racing team

9/3 インカレロード(美麻14周) 18位
なんと、ショッキングなことにパイオニアの電源が1周目で落ちてしまったので細かいことは分からず。jicfの速報とか見ながらレースレポートを書きます。
スタートラインにたった誰よりも、手厚いサポートを受けた練習・当日の環境だっただろう。(+誰よりも長い8月の睡眠時間だっただろう笑)。皆さんのおかげでコンディションは最高。合宿中のパワーメーターの示す値からして、今までで一番、はるかに一番強いのは間違いない。おまけに血管がだいぶ浮き出るほどに減量にも成功(7月下旬からお菓子デザートを一切口にしなかった甲斐あり!)。
全く不安はない。勿論、レースにトラブルはつきものだし、上手くいかない結果だってありうるわけだけど、それは仕方のないこと。不安に思う必要は全くないと思っていたし、レース前にそのような不安に陥ることは全くなかった。ただ、スタート地点から、応援に来た金子とかを見て、感動してあやうく涙を流すところだった笑。
目標は、最低目標20位、高い目標10位以内。7月時点では厳しいかと思っていたが、合宿の出来からして自信あり。
アップはいつもより軽めに。クラス2最前列を確保してのスタート。パレード区間でポジションを下げてしまう。ブレーキかかりまくりなので走り方が難しかった。リアルスタート後の5分坂、開けたところで一気にポジションを上げ先頭付近へ。殆ど足を使っていないつもり。その後、逃げができるところも目撃していたが、集団で足を温存していた方が良いという事前のプラン通り見逃し。逃げを行かそうということなのか集団先頭が異常にペースダウンしたので、空気を読まずたらたら走って先頭で激坂に突入。たらたら走って1周目終了。前の方だと非常に楽。
集団は完全に安定ムード。逃げとの差がどんどん広がる。2-4周目は非常に遅い。こんなんじゃあ全然人が減っていないだろうなあという感じ。まあそれでもなるべく激坂では足を温存し、その後の下り〜平坦区間で集団の前の方に出て省エネ。以前よりも明らかに位置取りが上手くなっている。足に余裕があることと、3年半の経験が生きてきたのかな。
たぶん5周目の5分坂で、下からの日体大鬼引きによるペースアップ。僕はちょうど5番目くらいにいたのかな?ああこれで集団が減ってくれるかな、前との差もつまるかなあという感じで非常にありがたい。
しかし6周目は再びペースダウン。うーん。ただ、有力選手はみな集団内。ここからどういくのか。強い選手だけが抜け出すような追走ができることも考慮しつつ、前方の動きに注意。
7周目、5分坂でペースアップ。愚かなことに、その前の下り区間で真ん中の方に入ってしまい。位置をある程度下げてしまっていたタイミング。しかし、頼みの綱として順大石原選手が数人前にいることは確認済み。中切れしそうな感じの選手を石原選手がぐんぐん抜いていく後ろに入って上手く前へ。今回、有力選手のナンバーをチェックしておいたのは終盤まで本当に役に立った。
8周目、下り平坦区間で順大原選手と抜け出す形に。判断の難しいところだったが、ペースで行こうということで回していく。5分坂で朝日大二人に追いつき、4人での追走。逃げ3人との差は5分。原選手が統率してくれて非常にありがたい。しかし、下りでそんなにペースも上がらず、前に追いつくのは流石に厳しいだろうという感じ。でも、後ろの集団から有力追走ができたときに前待ちになるかなあとも思ったりして、ペースで回す。体感強度としては、練習のペース走よりも緩いくらい(下り坂で自分が長いこと引かなくてよいので)。
9周目の長い下り区間でアウタートップぐるんぐるんしてたら、段差の振動がきつかったのか、まさかの外側へのチェーン落ち。ショックだったが、集団はまだ後ろなのでそんなに焦らず。前も見えたので、激坂区間などを使って前に再合流。多少足を使ってしまったがまだ余裕あり。
10周目、後ろがペースアップしたらしく、急に差が縮まる。5分坂の頂上付近で集団に合流。まだまだ足はある。
ここからが勝負区間。下りではアタックがかかったり緩んだりいろいろ。経験があまりなく正直どう動けばいいのかよく分からないが、有力選手に注意。優勝した武山選手はこの辺りで抜け出してしまったようだ。
11周目かな?激坂で野本選手らがアタックした局面がかなりきつかった。しかし千切れる感じはなし。その後も5分坂の終盤や登り返し、激坂でペースアップが起きることしばしば。残り3周くらいになると、ついに足が攣りかけてきていた。まずいなあとは思ったが、普通のペースアップで千切れるほどではなかった。
そんなこんなで最終14周に突入。最低目標20位、高い目標10位以内と目標はレース前通り。見た感じまだ20人以上いそう。ここから粘らねば。5分坂でペースアップがかかり、集団がばらばらな感じ。各自ベストを尽くしている感じ、こんな光景は初めて。僕もこのレースで初めて千切れるのを味わった。途中、ハムが攣って終わったかと思ったが、一瞬休んで気にせず踏めば、踏める踏める。
ばらばらな人の中、適当なところで登り切り、登り返しで集団は再びひとつに。この時点でめちゃくちゃきつい。牽制。少しだけ休めたので順大石原選手と二人で抜け出し。後ろは牽制で想像以上に離れる。登り区間に入り、石原選手遅れる。これはもしかしたら行けるか?と思うがそんなに甘くない。激坂手前で集団に追いつかれる。みんな凄い勢い。谷さんの猛烈な応援。きついけど一つでも上の順位へ。足が重すぎる。どうしてかこうしてか、気持ちとは裏腹に集団においていかれる。誰かがたれるのを信じて踏む。しかし誰も抜かすことはできずゴール。
少なくとも、と思っていた20位以内を逃したのではないかとがっくり。しかし水田さんから18位との情報。嬉しくて叫ぶ。いや、でもぬか喜びか?小藤さんからも18位との情報。嬉しくて再び叫ぶ。この順位であんなに喜んでいたのは非常に恥ずかしいですが…。でもそれだけ嬉しかった。本当に良かった。
後から動画で確認してみると、最終周の登り返し終了時点で集団は17人=最下位だと22位!欲を言えばもっと上の順位が良かったのだけれど、あそこからよく20位以内をキープできた、なんとか良かった。あんなにも手厚いサポートを受けて、そのお返しに、本当に最低限だけど、最低限の結果は残せたかなあと。
レース中の自分の選択が正しかったのかはよく分からない。原選手と追走に入ったこと、チェーン落ちから踏んで復帰したこと、石原選手と最後抜け出したこと。でも、割と良かったんじゃないかなあと思う。抜け出した場面は両方とも集団がかなり牽制して一気に差が開いたし。何よりもめちゃくちゃ楽しかった。追走なんて僕のような選手がやることではないと思っていたし、最後はもしかしたら上位に入れるのではないかというどきどき。最後のインカレで、すごく良い経験ができた。まあ結果20位以内に入れたというのが大きいとは思いますが。
最初のインカレは未完走、2回目の去年のインカレはなんとか完走、そして3回目の今年のインカレは20位以内でインカレポイント獲得、と一歩ずつ成長できた自転車部生活だったかなあと思う。前の方の展開が見えてるロードレースというのは、今回が実は初めてだった。特に、終盤〜最終盤の争いに加わるというのは初めての経験であった。一応だけど、初めて「レースする」ことができたのかなあと。経験不足で動き方も全然分からなかったし、最後の最後の足には不足があったとも思うけれど。
重ねてになりますが、合宿・そしてレース当日とサポート・応援してくれた部員のみんなには多大なる感謝です。悔しい思いが大きいであろう中、それを僕らへのサポートという形で発揮してくれた秋山や、スタッフ・1年生を中心に、部員のみんなが、いろいろ我慢することや面倒くさいこともあったと思うけれど、僕ら選手が快適に練習をし、レースに臨めるように環境を整えてくれたのだと思います。本当にありがとう。本当に、今回の僕の結果は、部員みんなでつかんだものだと思います。(よくスポーツ選手が、インタビューでそんなことばっかいって本当かよ、と思っていたものですが、本当にそう思うものなんですね笑。)
現在のサポート環境は植田が中心に整えてくれたものだと思いますが、植田と同期で本当によかった。植田ありがとう。
また、当日応援してくださった、OBや関係者の皆様、本当にありがとうございました。本当にみんなの応援が力になりました。力をもらうと同時に、みんなにいい姿を見せたい、そんな自己顕示欲で人間頑張れるものです笑。カンパをしてくださった小藤さん、車を出していただいた水田さん、合宿に何度もいらしてくれた谷さん、本当にありがとうございました。谷さんなんて何回も泣かそうとしてくるから困っちゃうものです笑。
これまでご指導してくださった三宅監督、ありがとうございました。三宅監督の掲げる目標が、僕らのレベルを引き上げてくれたものだと思います。監督もおっしゃるように、今回の結果ではまだまだ不十分なのでしょうけれど。監督代行としてご指導くださった中村さん、ありがとうございました。
また、自転車部の活動を続けてこれたのには、スポンサー様の多大なるご支援があったからこそでもあります。今回のインカレロードレースにあたって最新のホイールセットを貸していただいたG.S.Astuto様。日頃より整備などもしていただき本当に感謝しております(僕はフレームもAstutoのものを使用しています!)今回使用したヘルメットKASKや、タイヤを日頃より提供していただいている日直商会様ありがとうございます。
そしてBluewych様。柿木克之様には8月の合宿のメニューを組んでいただき、本当に力になりました。合宿のメニューは本当につらかった。レースは最終盤以外、メニューに比べれば屁みたいなものでした笑。(そしてそれをやりきれるように僕らを支えてくれた秋山本当にありがとう。)
さて、これで引退という予定であったわけですが、全くと言っていいほど終わったという実感がありません。普通にまた週末には練習して来年のインカレに出るんだよ、と言われればそっちの方がしっくりきます。ただ確定しているのは、学連の4年間は今年度で終わりだということ。今回が最後のインカレだったのです。
しかし、折角レースが多少はできるようなレベルまでやってきたのに、やめてしまうのも寂しいです。今回みたいな、楽しいレースをまた経験したいという思いもあります。でもそりゃあ、毎週末毎週末練習はしたくないですよ笑(しかも僕は練習前日は基本的に9時間睡眠をとるよう心掛けているので笑)。この先どうするかは僕にも分かりません。まあとりあえずOBランがあるので来週くらいからは練習しようかなあ。