UTokyo bicycle racing team

2日目 昨年度インカレコース200キロ

10時出走ということもあって、のんびりと宿から現地へ。昨日の結果を受け、グリーンジャージ(山岳賞)を着てレースに臨むことになった。

昨日の結果のおかげでスタート最前列を確保できた。佐野さんのアジア戦のお話などを聞きながら、スタートを待つ。

パレードスタート。実業団はきっと大人にがつがつ差を詰めないんだろうな・・・と思っていたらみんなえらく殺気立って前方に上がり、完全に昨年のインカレフラッシュバック。そしてスタート直後の上がり方もインカレフラッシュバック。徐々に無理やり逃げグループが形成される。佐野さんと僕は乗れる位置にいたが、早々に佐野さんが乗るのをやめたのを確認する。自分の方はシマノから狩野選手、ラバネロの平塚選手が逃げに入るのを確認したため相当迷ったあげく、リー選手と中京の中根選手と共にメインと逃げの中ほどに取り残された。結局逃げに入るのをやめて、適当にイーブンで走っていると2周目の途中でメインに入る。逃げは10人程度。

有力チームがほとんど入った逃げのため、一気に差が開く。しかし、本当にやばいのは狩野選手と平塚選手ぐらいで、佐野さんなどはメインにいるので後半の展開を信じて我慢比べが始まった。

100キロ地点ほどではトイレ休憩もあったりして人間的なペースで進む。引いているのはニッポ、アイサン、高木さん(!)など。前半の補給は高木さんにほとんど依存する。

中盤を過ぎて徐々に集団のペースがまとまってきて逃げ集団とのタイムギャップが減少。この時点でもっとも恐れていたのは平塚選手が全てボーナスポイントをかっさらって、既にタイム差を逆転していること。しかし、今のところ打つ手はない。集団で耐えるのみ。

補給を随時取りながら然るべきときに備える。

ニッポは引かなくなった。アイサンとブリッツェンが牽引。アイサンは別府選手、ブリッツェンは清水選手に最後を託すはず。集団と1分差を切って集団内緊張感が増してきた。おしゃべりがやみ、全員が予定調和的に起こる大きな波を待ち受けている。集団の前方に上がる。高岡さんなども積極的に前方。そのうち野寺選手と高岡さんが発射。このころ少し足がつり始める。

まだ視る。

残り1.5周。ついに佐野さんが発射。右の四頭筋がつりまくっているが強制起動。パーフェクトに反応する。そして残り1周に入る直前の激坂で再び佐野さんがファイヤーして前方2人に僕、佐野さん、鈴木選手が追撃する形に。このときがめちゃめちゃきついタイミング。しかしやるしかない。

下りを佐野さんと2人ローテ。そのうち清水選手とマッサの伊勢選手が追いついてくる。結局最後の戦いは7人!今回のメインディッシュが始まった。

登り区間に入り、牽制と駆け引き。一度本格的に足がつってやばくなるが、なんとかごまかして中休みの下り区間までいく。佐野さんと僕は昨日のタイム差があるので、自分から行く必要がなく、落ちついた対応ができる。鈴木選手が野寺選手のために僕らをおびき出そうとかけてくるが、静観しておく。彼にはかなり昨日のタイム差がある。そして、なんとか一団となって最後の坂まで持ち込むことができた。ボーナスタイムを考慮してもこれで総合2位はかなりみえてきた。

選手である以上最後の牙城、佐野さんに挑む!着のボーナスタイム+引き離しを狙うしかない。最後の急坂先攻でアタック!佐野さん以外は即座に反応できなかった。なんとか踏ん張りたいが完全に足が終わっている。後が続かない。佐野さんが機関車のごとく横を抜き去っていき、敗北した。しかしまだ2位を確保するために戦わねばならない。後方伊勢選手と清水選手のプレッシャーを感じながらも最後の足強制起動で逃げ切った。

総合で2位、新人賞を獲得した。商品も大量で大満足!

インカレに向けていい感触をつかめた。

監督、西岡、遅くまでサポートありがとうございました。万端のサポートからついてきた結果だと思います。