UTokyo bicycle racing team

インカレその1(新谷)

新谷です。これから最後のインカレについて書いていきたいと思います。

 

まず、僕がこのインカレに掛けていた思いは、「最後に良い流れを作って後輩にバトンを渡したかった」ということに尽きます。

東大自転車部競技班は、昨年度のインカレで完走者を出せなかった時から、期待の大きかったTTTでパンクDNFしたり、クラス2昇格も惜しいところで逃し続けていたりと、完全に悪い流れに陥っていて、自分は、東大部内では閉塞感が漂い、学連内でも東大の存在感が薄れていっていることを痛感していました。しかし、就活が重なった自分は6月まで競技に対して無力で、状況を逆転する力になることもできず、ただただやるせなさだけが募っていました。

そんな自分にとって、インカレは、就活等に邪魔されず競技に集中した状態で臨むことができる、最初にして最後の大会だと感じていました。だからこそ、自分としては、閉塞感を打ち破り、「学連に東大アリ」ということを示せるような走りがしたい、と思っていたのです。

ここからは、①インカレのレースレポート、②インカレまでの期間についてのレポート、③その他、という順番で、いろいろ書いていきたいと思います。

 

①インカレレースレポート

インカレトラック

4kmTP 50-13 4分30秒049 9位

昨年ベロドロームで、4分28秒で10位という東大新記録を出したが、入賞圏内とは10秒の差があった。そのため今年は、入賞するために4分20秒を切ることを目指して練習してきた。目標タイムは4分18秒。メンバーは岡野、依田、新谷、坂野の順。

序盤とてもいいペースで入ったが、2回目を引き終わるあたりでみんなきつくなってきた。やはり隊列が伸び縮みしたり、着ミスがあったりしてきつかった。残り1000メートルくらいで3人になり、そのあとも3人一緒に走るのが精一杯という感じで、最終的に4分30秒でゴールした。

しかし自分は、今年の団抜きについて、とてもポジティブに捉えている。去年は25秒あたりを狙って28秒だったのだが、今年はもっと上を目指して、去年と同じくらいの結果を出した。今後上位校を倒して入賞するには20秒は必要なタイムだから、チャレンジしないとはじまらない。そこをしっかりとチャレンジした上で、失敗してもなお負けてはいけない学校には一つも負けなかったのだから、今年の団抜きには本当に価値があると思っている。少なくとも、今年20秒切りを目指して練習したことを通して、その領域に行くにはどういう能力を伸ばすべきか、特にメンバーだった選手はよくわかったと思う。こういうノウハウを大事にして、後輩にはいつか上位を食って入賞して欲しい。その時に、2019年インカレが重要な一歩だったのだと思ってくれる人がいたら僕は本当にうれしいです。

オムニアム予選 50-14 3/14位突破

自分の脚質的にスプリントよりも逃げた方が良いので、決まりそうな動きには必ずついていくという作戦。ラップもできれば最高だと思っていた。開幕からいろいろなアタックに反応していたが、途中で立教橘田選手が集団から飛び出したので、これは絶対決まると思い全力でついていく。白馬の反省から、逃げグループが成立しそうになったら、集団を引き離すまではしっかり先頭責任を果たし協調することを意識した。おかげで逃げが決まり、作戦通りラップに成功した。4人で逃げ続ける手もあったが、予選は20ポイントとれば確実なので欲張らずさっさとラップして正解だっただろう。また、集団に戻った後も有力選手の後ろからスプリントを開始しポイントを得るなど、本番を見据えた動きもできてかなり手ごたえのある予選となった。

 

長くなるので何回かに分けて投稿します。今回はここまで。