UTokyo bicycle racing team

5月19日、個人ロード予選が、修善寺CSCで行われました。順周り8周40キロのコースで、天候は晴れ、風はほぼ無風でした。出場150人強の内、40人が予選通過です。
結果は西薗4位、今井36位が予選通過。小宮山、内藤、細川、古井がDNFです。

今井の感想を書きます。
 悔しい予選通過でした。最終周に入ったところでチェーンを外してしまい、集団からあっけなく遅れてしまいました。メカトラが起こる直前で第二集団の3列目(12位くらい)に位置していたので、全力を出してどれだけ高い順位で予選を通過できるか、自分の力を試すいいチャンスだと思っていましたが、そのチャンスを活かすことができませんでした。その意味で悔しいレースでした。
 ただ、予選通過という次につながる結果を残すことができたことは、大きな達成感と自信につながりました。練習を始めた時は、練習がとてもきつく感じられました。山中強化合宿でもとてもきつかったです。レース中も3〜4周目あたりはとてもきつかったです。それらの苦しみも、予選通過の響きがすべて吹っ飛ばしてくれました。
 レースで印象に残った点を3点ほど書きます。まずは密集した集団で走ることの難しさです。初めて走った一年生はみな同じことを感じたと思いますが、いつ自分が落車するかとハラハラしながら始終走っていました。そのせいで最初のほうの記憶は飛んでいます。集団走行では不文律がありそうです。それを早く覚えて、余裕をもって集団で走れるようにしたいです。
 次に、全力を出すことの難しさです。体力面では、今回は全力を出してないのに疲れた感がありました。レース展開の中で、全力を出し切るスキルを今後身につけたいと思います。また、精神面でも、闘争心を自ら引き出すことができませんでした。前半苦しかったのは、気持ちが乗っていなかったのが大きな理由です。途中「消えろ」と暴言をあびて、「そう言われちゃあ死んでも消えられねぇ」と闘争心が引き出されました。このため後半は(実は)割りと楽に走れましたが、今後もこのように「偶然」闘争心が引き出されるのを期待するわけにはいきません。メンタル面を自分でコントロールできるように意識して練習に望みたいと思います。
 三つ目に、応援を受ける気持ちよさです。秀峰亭付近では、東大チームの大きな声援を受けました。チェーンを外してテンパっていた時は、近くの見知らぬ人から「落ち着け!」と声をかけられ、リスタート時に自転車を押してもらいました。集団を一人追走していた池ノ上付近では見知らぬ車のおっさんに名前で応援されました。これらの経験から、声援が意外なほど力になるということに気づきました。走るって、いいなと感じました。
 以上個人的な感想ですが、チームに関係することも一つ書きとめておきたいと思います。
 僕が予選を通過できたことで、チームの練習のレベルがある程度高いものであるということが証明されたと思います。東大の練習についていければ、トラブルが無い限り予選は確実に通ることができるでしょう。このことを確認できたことは、今後の練習の励みになると思います。

 このように初レースから結果を出すことができたのは、サポートをしていただいたOBの方々やチームのみんなのおかげだと思っています。本当にそう思っています。僕は競技を始めてから一ヶ月練習に打ち込んできましたが、それは一緒に練習をする仲間がいたからできたことです。そして練習をする良い環境を用意してくれた、三宅監督や岩崎さんや谷川(政)さん、そして丹沢さん山岸さんなどOBの方々がいたからできたことです。この場でお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。感謝の気持ちは、この後の走りで表現したいと思います。