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TTT。去年は僕の判断の遅さで北海道出場権を失ってしまった。一年間後悔し続けた。この気持ちを振り払うにはこの試合しかない。

今年は少なくとも僕が入部して以降では最高の準備ができた。練習面では例年とさほど変わらないが、機材やトラブルシューティングなど入念に仕込んだ。TTTを走らない部員も準備に協力してくれた。本当にありがとう。

当日。会場入りしてからは前々に動き個人的にはかなりスムーズに準備ができた。中村が機材面であたふたしている。もし個人的な機材でトラブルを起こせばきっと彼は僕のように後悔し続けることになるだろう。少し厳しく入念にいろいろ確認し、何とかなった。

スタートラインに着く。頭の中で僕の役割を確認する。当然安井や水田より牽く配分は少ない。しかし2番手、安井と水田の間を任されている。TTTにおいて2番手は先頭負荷の7割、3番手は5割と言われている。つまり僕はローテを飛ばさずに安井の後ろに居続け、水田を休ませることが仕事なのだ。TTTメンバー4人の中では後ろにぴったりくっつくのは僕が一番うまいと思っている。最適な仕事ではないか。とにかく各人が自分の役割を真っ当すれば5位以内には確実に入るという確信があった。

スタート。とにかく消耗を最小限に抑えることだけを考えて安井の後ろにビタ付きする。絶対に車輪半分以上空かないように集中力を研ぎ澄ます。先頭を引き終わったあと、降りる際には細心の注意を払う。何事も無く1周目を終える。どうも3周持ちそうにない。さっきも言った通り、居ることが重要なので牽く時間を減らす。安井の「余裕ある？」との問いにははっきりと「ない」と答えた。2周目往路で中村が付き位置になる。僕も持ちそうにないので正直やばい。しかしどうしようもないので、とにかく集中してローテに加わり続ける。3周目にはいるといよいよやばい。かなり集中して降りないと付き切れしそうになる。ここでなんと中村がローテに復活。ほぼ入れ替わるように僕が付き位置になる。往路終盤にローテに復活したが、降りる際に足が攣り最後まで付き位置で行くことを決める。復路は本当にギリギリの状態で、離れそうになってはダンシングを繰り返していた。一度ローテが乱れた際に安井の後ろに入った時は今にも崩壊させてしまいそうなところを必死でつなぎとめた。復路中盤に差し掛かると水田も付き位置に。足は終わっているが声を出すことはできたので後ろで中村を応援し続けた。こんなことしかできないことを情けなく思いながらも、どうすることもできなかった。もうこんな状態で4番手に居ても意味があるのかとも思ったが、誰かにトラブルが起きた時のためにダンシングしながら何とか付き続ける。ゴール手前数百メートルでローテに復帰した水田が力尽き、ここぞとばかりに最後の力を振り絞ってゴールした。

ゴールしたあとは苦しみから開放されたことで涙が出た。本当にきつかった。ゴール後に30分以上立つことができなかった。こんなになるまで頑張ったのは初めてだ。そして4位だと知らされてまた涙が出てきた。ようやく去年の借りを返すことができた。一方2位、3位とは僅差だったので、僕がもっと強くてローテを守り続けることができれば表彰台を取れたのではないか、という悔しさもだんだんとこみ上げてきた。しかし今ある力は出し尽くすことができたと胸を張って言える。

チームを引っ張ってくれた安井はじめTTTメンバーのみんな、本当にありがとう。下級生やマネージャー、監督、中村さん、宮崎さん、最高のサポートでした。立哨してくださった方もありがとうございます。今回TTTメンバーに選ばれず悔しい思いをした部員もいるでしょう。来年はメンバーに入って、今度は表彰台を取ってください。また差し入れをしてくださった岩崎さん、本当に助かりました。ありがとうございます。そして配分はじめ様々なアドバイスをしてくださった柿木さんがいなければ全てが成り立たなかった。感謝しても感謝しきれません。

今回は本来日直商会様より安井に貸与されているBORA G3を使わせていただいた。想像以上にスイスイ進む最高のホイールでした。日直商会様にこの場を借りて感謝申し上げます。

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ITT。前日の筋肉疲労で立ったり座ったりをまともにできない人間がまともに走れる訳がない。安井を見て、一流は回復力も一流なんだなと思いました。なんか2年前からITT順位が一向に変わらないけど今回は気にしないことにした。来週の個人ロードでは結果出します。