UTokyo bicycle racing team

全日本ロードエリート27位完走。
正直に言って、この結果には後悔していないけれど、満足はできていません。
252kmという距離と周りの出場選手のレベルから考えても、完走できたことは喜んでいいことだということはもちろんわかるのだけれど、「最後の局面まで残ってあわよくば1ケタの順位を狙う」という目標を掲げていただけに手放しで喜ぶことはできなかった。周りの応援してくれている人やチームメイトからの祝福は素直にうれしいけれど、ラスト一周直前の登りで集団から千切れてしまったあの悔しさが心に残る。確かに学校の授業予定や費用捻出のためのバイトなどで練習時間は限られているがそれを言い訳には絶対にしたくない。そうでなければそれは同じ土俵に上がる資格がない。
最後の局面で勝負に行くかアシストとして動くかまでは分からなかったけれど、西薗さんが必ず動くと読んでいたので、最後のその局面にしっかりと前で残っていたかった。
そうはいってもやはり、やるだけのことをやりすべての力を一滴も残らず出し切ったこと、しっかり250kmのレースを完走できたことで、正直ほっとしています。
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去年の教訓を生かしての早入りなど準備は万端。前日夜から当日朝、十分なアップと最高の状態でスタートラインに立つ。
序盤から相当早いペースが来るかと身構えていたが、集団が容認するメンバーの逃げが簡単に決まってしまい、超スローペース。サイクリングタイムが始まったが、長丁場のレースなので気は抜けない。下りでよくストレッチをしたり、固形物をしっかりとったり、集団内で風を受けず脚を使わないよう省エネを最優先に走る。楽だからと言って気を抜いて走れば確実に後に響く事はこれまでのレースで学習した。
そしていつか来るペースアップに備える。周りの有力チームの動きに神経を研ぎ澄ます。
12周目、登りに入る前の平地区間。この時集団後方で省エネ走行をしていたところ、虫の知らせが。右側にすっとできた一人通れるかくらいの道から一番前まで上がる。一番前では有力チームがピリピリした様子。これは来るなと悟る。
案の定この登りで集団はペースアップし人数も大きく減った。ここで前に位置取りできていたことは本当に大きかった。ガツンと上がるペースアップではなかったため、ここはしっかりついていくことができた。
ここからは西谷選手や新城選手などの後ろにひっついて省エネ(やっぱりさすがペース変動がとても小さい)。周りがプロチームばかりということもあって自分に向けられる「どけや」的オーラはひたすら耐えるのみ。
ここまで省エネの限りを尽くしてきたが、13周目の登りから脚が攣り始める。攣ること自体はあまり問題ではなく、まわしていれば治るのだけれど、これまで万全にスポドリなどで電解質をとっていたにもかかわらず攣るということはかなり疲労が来ていること、これが問題。
ついにラスト一周というところで脚の限界が来てしまう。本当に少しずつ少しずつ集団から離されていき切れてしまった。ここを粘れば最後までいける、自分に何度もそう言ったがダメだった。本当に限界だった。
そのあとは、後ろから合流した福島選手とまわして一周してゴール。
悔しくもほっとした、そんな感じです。ありがとうございました。
都倉、水田は暑い中7時間も補給のサポートありがとう。おかげで走りきれました。
監督には毎年この全日本@岩手ではお世話になりっぱなしです。運転・サポート本当にありがとうございました。