UTokyo bicycle racing team

ツールド北海道
一日目 最下位グループ完走。
スタート後最初の登りまでアタック合戦になると踏んで、しっかりめにアップ。
100人弱と少な目の人数だったのと、プロチームが怖かったので最後尾に並んでスタート。
パレードラン中にじりじり前に上がり、アクチュアルスタートは集団の真ん中あたりだった。
集団が緩んだとき、左前あたりから嫌な気配がしたものの落車は運よく回避。その直後に逃げが決まったらしく、なんとなく走っていたら集団先頭に出てしまった。しばらく先頭交代に加わったり、決まらなさそうな逃げの後発便をつぶしたりしているうちに集団はサイクリングペースに。こうなったら集団後方に降りたくてもなかなか降りられず、はじめのスプリントポイント手前でBSアンカーが追走を始めるあたりまで先頭付近で実業団選手たちの情報交換に聞き耳を立てる。そのあとはじりじり下がりつつ続いてほしくないペースに耐える。補給所では林さん浦さんの直後を走っていたのに植田の存在を忘れる痛恨のミスで、集団からちょっと離されてしまったが、補給直後は若干緩んでいたため難なく復帰。1度目のKOMは緩いペースで抜け、2度目のKOMまではいけそうだと思ったが、たいしてペースも上がってないのにこのあたりで自分の脚がなくなってきていて、攣る気配がはじまる。ダムの登りはぎりぎり切り抜け、2度目のKOMはじわじわポジションを下げながら耐えていたが、残り100mほどでついに集団の最後尾になってしまい、とうとうトンネル手前で千切れてしまう。
一緒に千切れた明治の選手と回して下りで追うが、ここで完全に足がつって、びくとも動かなくなってしまったためぼっち化。しばらくして治ったのでチームカーの隊列を利用して追うが、それもすぐに尽きる。東大のチームカーが通り過ぎるときに和泉さんが補給が要るか聞いてくれたが、後で考えればここでもらっておくべきだった。
平坦区間に出てからは何人かの選手が集まってきて、ローテを回したり、前から選手が降ってきたり、後ろに選手が千切れて行ったり。
登りに入ったところで秋山と合流するが、直後に左脚がぴくりとして完全に攣ってしまったため、奇声を上げつつそのグループにさよならを告げた。全く動かなくなってしまったので一度立ち止まり、動くようになってからまた走り出す。あとは水の欠乏と脚の痛みを沿道の熱い応援でごまかしつつゴールまで30㎞ITT。最後の登りで後ろから何人かのグループが来たので、交ぜてもらい一緒にフィニッシュ。
最後まで走ったことよりも、苦痛が終わったことと水が飲めることに喜びを感じた。
この日は前半にのどの渇きがさほどでないからとあまり飲まなかったのが後半になって脚の攣りや脱水症として響いてきたのが失敗であった。

二日目
最初のアップダウンコースに嫌な予感がしたので、やはりしっかりめにアップ。
嫌な予感は果たして的中し、アップダウンとコーナーが連続する、スプリントポイントまでの37㎞は、アタックがかかっては吸収されるハイペースが続き、一列棒状になった集団の後方でひたすら耐え続ける1時間になった。
スプリントポイント直後の登りで突き放したグループが逃げを決めたらしく、その後集団はポタリングモードに。昨日の反省を生かし、ここでしっかり補給を摂っておく。そのおかげか、ちょうどいい感じのペースで上ったエアーズロックでも、補給所手前からペースが上がり始めたときも、攣る気配は全くなかった。
補給所では秋山の直後に位置し、秋山が取らなかったほうで取ろうと目論む。すると谷さんが待っていた直前で秋山の前で落車。そのまま突っ込んだ自分も足止めを食らう。
谷さんが異常がないことを確認してくれたので、すぐに自転車に乗り植田に補給をもらったものの、折しもペースを上げ始めていた集団に追いつくことは出来なさそうだった。このあと長い十勝岳の登りになるのはわかっていたので、無理にチームカーの隊列に入ろうとせず、ペース維持で秋山、北海道選抜の選手とローテを回す。それなりのペースを維持したので峠までは切られないだろうと思ったがいろいろな事情で登りが終わるあたりで赤旗
ここではまだ走るつもりで脚をためていたため、中途半端な終わり方になってしまい微妙な気持ちであった。とはいえ補給所の落車に巻き込まれていなくても完走できたとは思わないが。

三日目
サポートの大変さをよく味わった一日であった。

結局2日間しか走れなかったが、学連のレースとは全く異なる、チーム単位で積極的に動くレースを間近で見ることができたのはよい経験になったと思う。
北海道に出る機会をくれた浦さん、サポートとして朝から晩まで支えてくれた植田、谷さん、和泉さん、的確な助言をいただいた監督、応援にきてくださった水田さん、小藤さん、宮崎さん、恒松さんほんとうにありがとうございました。
また今回は直前に機材トラブルがあったため、坂田OBにいただいたWilierのバイクを使わせていただきました。その他にも、機材を貸してくださったり、寄付をしていただいた多くのOBの支えなくしてはこのような貴重な体験はできませんでした。この場をお借りして感謝申し上げます。