UTokyo bicycle racing team

はじめに
ツールド北海道参戦にあたり、東大自転車部OB会の皆さまから多大なるご支援を賜りましたことを感謝申し上げます。またレース機材を提供して下さった日直商会様や、お忙しい中メカニックとして同行して下さったAVEDIO犬塚様、そしていつも大変お世話になっている三宅監督、毎日夜遅くまでサポートしてくれた東や荒牧、ありがとうございました。
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2010年の夏は本当に熱い夏だった。合宿、試合遠征の目白押しで、鹿児島10日間・福島10日間・青森5日間・北海道10日間と、さすがにここまでやると逆にすっきりした気分になるものだ。今年は学生最後の夏であり、最も大変で苦しい夏であったが、正直最高の夏であったと思う。
夏の練習のおかげで今年のツールド北海道は自分自身昨年よりもかなりレベルアップした状態で挑むことができた。インカレ後の練習では大垂水を330W弱で4,5本こなせていたし(PLは350W終了まで)、都民の森翌日の甲武トンネルでも同等の出力だった。ゴール手前まで安井と粘れたのは辛さを通り越して、己の成長を全身で感じるかなり楽しい経験だった。世の中には大した努力もせずに楽しさを感じられることがたくさんあるが、これだけの時間と努力、節制を積み上げた上で遂に獲得した快感はそれらを大きく上回るものだ。ある意味自転車競技者は高次元な領域で人生を大いに楽しんでいるのではないだろうか。結局自分は西薗・安井の結果には劣ってしまったが、自転車競技とは強い意志を持って正しい練習を継続すれば必ず強くなるということを自分がある程度は示せたと思う。
夏のはじめは鹿児島合宿だった。白馬クリテで2位入賞の後、夜東京へ戻ってそのまま徹夜で朝4時出発して飛行機に乗り込んだのが懐かしい。練習は三谷、西薗という豪華なクライマーに囲まれて黒石岳を毎日ひぃひぃ言いながら走っていた。たらればがあるのであれば、鹿児島の時点で9月くらいの強さであったならもっと良い結果を出せたのではないか・・と思う。
そしてM2レーサーはいつものドラムバック片手に福島合宿・インカレ・秩父宮杯を経て北海道へ向かう。

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鹿児島では西薗家のご両親に大変お世話になりました。毎日2回大量の洗濯物を出し、食糧を大量(かつ頻繁)に消費して非常にお手間をお掛けしました。あのおいしい鳥料理は今も忘れられません。また毎日のようにメンテナンスをしてくださった瀬戸口近代車の萩原さん、最終日に国分で色々とお世話になった瀬戸近ゆかりのサイクリストの皆さまにも感謝いたします。