UTokyo bicycle racing team

ジャパンカップオープン2組(エリート中心の組) 14位
単身宇都宮に乗り込んだこの大会。最低完走、あわよくば20位以内で全日本選手権出場権獲得することを目指して臨んだ。11時スタートということできちんと睡眠がとれて、良い状態で臨めたと思う。スタート前には谷川OBと柿木孝之さんに声を掛けていただき、一層の気合いが入った。
1周目から集団が分裂しまくるという話だったので、前方に位置取るため40分前にスタートラインに行ったら既に数十人並んでいて、慌てて並ぶ。しかし並んだ位置が悪く、後方からのスタートになってしまう…。古賀志の登りの前に位置を上げようと頑張るも、道いっぱいに人が広がっていて少ししか上げられず。登りは多少足を使ってでも前に行き、人々がつながっている位置で下りへ。集団内だとそこまでスピードが出ておらず、心配の下りは問題なかった。集団は下りでいくつかに分裂していたようだが、確か県道に入ってすぐくらいで追いついた。
2周目の登りは前の方で入ろうと思っていたものの、いた場所が悪く、結局後ろの方から登りに入って1周目と同様な感じ。無駄に足を使ってしまった感じがあり、きつかった。
要領を得た3周目はスタートラインを先頭付近で通過し、登りも前の方でクリア。4周目も同様な感じ。このくらいの位置で登れると、下ってから割とすぐに追いつくのでリスクが小さく良い。この辺りでピットインリキッドを投入(これが今回唯一の補給食)。
5周目も前の方で登りに入ったものの、前の選手たちのペースに着いて行けず、遅れる。半ば諦めの気持ちになったものの、後ろにも選手は大量にいて、気持ちを取り直し人がたくさんいる中で下る。結局前の集団には県道で追いついた。どうも登りで抜け出した人たちは協調しないらしい。後ろの選手たちはしっかり回るし、意外と追いつける。このあたりがアンダーとは違う(あまりチームで臨んでいる人たちがいないというのも大きいだろう)。ただ、どう考えても20位以内は不可能であることを悟った。行けるところまで食らいつくのみ。
6周目の登りは前めで入って、ポジションを下げながらイーブンで登る。下りで追いつけるか自信はなかったが、ここでも追いついた。ただしかなりきつい。例によってリバース発動である(ご迷惑をお掛けした方々、申し訳ありませんでした。自分なりに対策しようとしているのですが…)。このコースは、千切れポイントが古賀志だけなので、結構休める時間が長く、意外となんとかなる。
最終7周目も同様、ポジションを下げて登って、下りへ。最終周ということで追いつける自信はかなりなかったが、もうこれしかない。ここで前走者のペースが速く、中切れを作ってしまうが、後ろの人たちに助けていただき、まとまった集団になり、最終的にはメイン集団に復帰できた。
後はもうゴールだけ。前の方にいた方がいいよなと思いいつもの要領で前方へ。特に深く考えず位置取ったが、結果まずまずだった。登りで多少ポジションを下げたりはしたが、ゴールが近づくにつれ集団のスピードはみるみる上がっていき、こうなると後ろからはほとんど人が上がってこれないよう。ゴールスプリントになるな、と初めての事態に気持ちが入る。そのスピード感は恐怖を感じるほどで、隣の人と肩がぶつかったりもして怖かったが、前の方でゴールすることだけを目指して頑張る。そしてゴール前へ。スプリントは苦手だがとにかく全力を尽くす。結構な人たちが前の方に抜け出てしまったが、見た感じ20人はいない。スプリントと言えるほどの出力は全然出ていなかったが、ゴールラインまでしっかり踏み抜く。
なんと、14位という驚きの結果。どう考えても自分より足がある人は20人以上いたのだが、登りで分裂しても結局追いつけるという展開に恵まれたのと、前の方に位置取ることを心がけたことでこの結果が得られたのだと思う。ゴールスプリントは初めての経験であったし、ロードレースは足だけではないのだなということを身をもって感じることができ、非常に貴重な経験となった。
自分の中では今までで一番のリザルトで、レース後は本当に嬉しかったが、こうなってくると10位入賞も狙えたのではないかという気もしてきて少し悔しい。本気で上位を狙って強い気持ちで位置取っていたらどうだったのだろうかという考えもよぎる。次回以降への課題としたい。
終了後はクリテリウムを観戦。見たかったカンチェラーラもばっちり。プロ選手たちはユニホームがピカピカで格好いいと感じた。ロードレースファンの多さにも驚きであった。
今大会は大きな大会ということで色々な方に会えて面白かったです。出場はどうしようかと思っていましたが、自分の結果と合わせて、出場して本当に良かったです。次は、来週の都ロード(東京都選手権)に出場します!