UTokyo bicycle racing team

ツールド北海道
第一ステージ
コースプロファイル的には、勾配5%を越える長い上りもないのでさくっと完走はできるだろうと予想。旭川の公園をスタートする。パレードが数キロあった後にリアルスタートとなったが、一直線かつ何もないところでいきなり集団中ほどで落車。自分は何とか踏みとどまるが、後ろから突っ込まれてチェーンがアウター側に外れておいて行かれる。単独かつまだアタック合戦の途中だったのでだいぶつらかったが、車列を使い集団に復帰。その後すぐにサイクリングモードになった。逃げができていたため、ホットスポット、KOMなどでも特にペースが上がることなく平和に最後の30 km まですすむ。逃げも吸収されかかり、ここからのいくつかの短いのぼりでペースが上がりそうだなと思っていたら、案の定かち上がる。足的にまだいけそうな気がしたが、なんだか胸が苦しくなって千切れた。生駒と林と同じグルペットで完走。生駒の---と2年生の絶望した顔が印象的なゴール後だった(笑)
第二ステージ
約1000 m 上る十勝岳とその他にも3つ勾配のきつい200 m upの峠があり、みるからにやばそうなステージ。スタート後しばらくしてからクリテコーナーでのアタック合戦があるが、そこはとりあえず何とかなる。上り前の平坦では総合に関係なさそうな逃げが決まり、集団サイクリング。十勝岳前の上りも余りペースが上がらなかったが、十勝岳のふもとから雲行きが怪しくなり上りに入ったとたんペースが上がる。ひいひい言いながら補給を受け取るも、その後もペースが速く、周りにまだ結構選手がいるのを確認して無理に追い込まずにペースを保って戦略的撤退。budget forkliftの選手3人のグルペットが近くにいたため、これから遅れないようにについていく。少し前に生駒の入ったグルペットが見え、なんとなくブリッジしようとしては失敗みたいなことをなぜか繰り返し、結局前と後ろのグルペットが頂上でドッキングした。
その後の下りやら上りはbudget forkliftのお世話係の選手が半端ないスピードで一本引き。生駒が何の問題もなく時速80kmオーバーの下りをこなしているのが意外だった。40kmくらいを25人くらいのグルペットで適当にローテをまわして完走。
第三ステージ
はじめの上りさえ何とかなれば、後は平坦でゴールまでくっついて行けば何とかなるだろうという予想。スタートから雨が降って気温が低い。300 mup の上りは仕掛けないチームがいないはずがなく、やはりペースが上がる。夏前ならさくさくついていけたようなペースだったが、千切れてチームカー車列に埋まる。少しあせったが、何人かと一緒になりながら下りをいくと前から林が降ってきて、さらにサイクリングペースの集団も前に見え無事に復帰。集団のサイクリングペースはそのまましばらく続いてレインウェアをチームカーからもらうことに。しかし雨でグローブとレインウェアがくっついて着れなかったので、おなかに入れて走るしかなかった。その後のクリテ区間で予想通りのきつさを体験した後、ゆるいアップダウンコースへ入る。なぞのペースの乱高下があったためのんびりはできなかったが、問題なく最後のKOMへ。かなりがんばってついて行く。その後の平坦路に入ると逃げを吸収するために集団がペースアップ。平坦だが平均で48 km/h くらいのペースで巡航していた。残り数kmから集団の中に前後の動きができてきたので、最後尾から中ほどまで移動してみる。最後モエレ沼公園に入る際に左カーブでうまくスピードを維持して立ち回ることができ、もがいたり前の落車をよけたりしながらゴール。19 位で地味に賞金圏内に入れた。
自分としては余り2年前と代わり映えしないできでそれはすっきりしないのだが、それはともかくとして初のチーム順位、そして3年ちょい一緒に走ってきた林が最後最後にリザルトに順位を残すことができたのに、なにやらうれしいような安心したような気持ちだった。
毎度のことながら、日直商会様にはタイヤ、ボトルなどを、OBの方々には多大なご支援、応援をいただきました。ありがとうございました。監督、そして、だいぶ前から当日の夜遅くにいたるまで延々と作業をし、レース中は選手の方が元気じゃないかというくらいがんばってくれた植田、谷さん、和泉ありがとうございました。
1年前から国公立枠が消えさり、正直北海道に出れる機会はもうないとおもっていました。補欠枠などでわりと皮一枚ではありましたが、その予想を覆して出場することができたのは、柿木さんに作っていただいた一日ごとのトレーニングプランの効果や、日ごろから部の色々、学連の仕事など時間、労力を割いて選手が集中できる環境を作ってくれた植田の努力によるところが大きいと思います。このような舞台で走ることができ本当によかったです。ありがとうございました。