UTokyo bicycle racing team

ローラー台 腰痛に関して

ローラー台 Emily'short mix

弱体化の一途をたどっておりますが、時間があればローラー台を回すように心がけている阪口です。先日の台風の際には部員数名から励ましを頂きました。本当にありがとうございます。

 

腰痛に関して新田君が書いていること、少し自分の経験とダブることがあったので書いておきます。以下、腰痛に関して

 

高校の頃、私はバドミントンをしていました。週に一度位しかオフが無く、アップとしてかなりの走り込みをしたあと、ひたすら練習という毎日でした。そのような状況で、1年の頃、学校の競歩大会(40km近く走る)に参加したところ(全員参加です)、腰をやりました。椎間板ヘルニアまでは行きませんでしたが、類似の症状が出ていました。症状としては強い痛みに加えて脚が上がらないという症状が出ていました。歩行や走る動作における腿上げの動作が出来ないというものです。痛みのレベルでいうと、痛すぎて夜中々寝られないというレベルでした。当然、ストップアンドゴー、不自然な跳躍、ひねり動作の多い競技であるバドミントンは当分の間出来ない状態になりました。

 

【状況と原因】
原因は新田君と同じく筋力のアンバランスさでした。ボートとは異なり、バドミントンは体幹部の左右非対称な捩じり動作が非常に多く、それに加えて体感を反らせる動作が多いという競技特性があります。私の場合は腹筋の方が強く、背筋が弱いという状態でした。筋肉の左右差はひどいものがあるのでここでは置いておきますが...医者からは各動作において腹筋を伸縮させすぎるため、背中側や腰の筋肉が伸びきるようことが多いのが原因だと言われました。

 

【対処】

背筋、及び腰のあたりの緊張が著しかったため、ほぐれるまで、また痛みが引くまで温水プールで水中ウォーキングや達磨浮きという動作を繰り返しました。プールでのリハビリ後は血流を良くするべく交代浴を積極的に行いました。嘘か誠かわかりませんが、椎間板の成分を増やすといわれるような成分を多く含んだ食べ物を積極的に取るとか。(これは本当に気休めの意味が強い気がする...とある本にはヨーグルトが良いとあったのでヨーグルトを多めに取るなど。)

 

【回復後】

・背筋力を測定し、+x kgの様に目標を設定した上で背筋力を上げた。

・筋力トレーニングにおいて、動作のバリエーションを増やした。

・フォームをチェックしたが、フォームの大幅な変更などは行わなかった。

・定期的に緊張を解すためのストレッチなどを行うようにした。

上記に取り組み、高校の部活を引退するまで 痛みに悩まされるということは殆どなくなりました。

 

【自転車に伴う腰痛に関して思うこと】

野球の本格派ピッチャーが急にアンダースローに変えるみたいな超大幅なフォームの変更はしたくても出来ないのが自転車競技だと思います。リカンベントに乗りかえるなら別ですが、ロードバイクの場合、ポジションをいじるくらいしか出来ないので。空力、前方投影面積とのトレードオフはあるにせよ、ある程度楽なポジションを見つけることは非常に重要な気がします。そもそも人体に対して非常に不自然な格好を強いられるのが自転車競技なので最終的にはそれに順応するための身体づくりがポイントになるのでしょうけど。

 

【競技動作以外のトレーニングの重要性】

僕も新田君の意見に同意で競技動作以外のトレーニングは重要だと思います。一個異なるのが、ウェイト以外の筋肉トレーニングも重要だと思うこと。つまり、自重トレーニングやウェイトを使わないトレーニングのレベルで変えられることは結構あると思います。同じターゲットでも動作のバリエーションを増やして鍛えることで痛みが解消された経験があります。それに疲労時の保険として役に立つとも思っています。自転車のペダリングは、常に理想的な筋肉の使い方が出来るわけではなく、疲労やレース状況に応じて身体は代償動作で身体の疲れを補うはずなので、理想的なペダリングができない場合に使われる筋肉もある程度鍛えておくべきなのかなと、うっすら思います。(当然理想的なペダリングを試合時間中持続できることがベストなんでしょうけど、様々な要素が絡む自転車競技においては、不測の事態に備える方が現実的なのかな...?)

 

あとは、この部ならではの人の繋がりを活かして柿木さんやいろいろなOBに意見を求めるべきだと思います。それこそ医学の道に進んだ人や、運動生理学を研究している諸先輩がいるわけなので、それを使わない手はないでしょう。となると、上記の記述は読むだけ無駄かもしれませんが。一個人として、別のスポーツを割と真剣に取り組んでいた人間としての考えを一応まとめてみました。

痛いの痛いの飛んでいけ。