UTokyo bicycle racing team

時折聞こえる汽笛の音が潮の香りをずっと深く感じさせてくれる八戸の町。そんな町で最高に熱かった8月は幕を閉じた。
今日は人生最後のインカレロードレース。おそらくこの先ずっと忘れられないレースになるのだろう。

レースは1,2周目に学連恒例のペースアップが行われる。自分は登りへの進入位置も悪く、1周目から後ろの集団。2周目の急坂ではオールアウトして停止してしまわないすれすれの走りで(先があると追い込みを加減してしまう気がする悪い癖)、僅かに切り離される。観客から「先頭2分」とか言われて初めは心の中での終わった感が拭いきれなかったが、学習院の選手をはじめみなで協調体制を組織して1周半(30分くらい)走行した後の補給箇所で「集団30秒」との情報。そしてその先の直線終わりで遂に集団復帰する。こういった奇跡があるのがインカレなのだろうか。八戸のコースでひとり、またひとりと丁寧に拾って組織した集団。みなが持っていた意地というか、何としても完走したいという想いがひとつの結果を出した瞬間だった。
これで振り出しに戻ったレースで自分は延命措置を取りながらあと1周走ったが、その後に起きた優勝候補の強烈な切り離しについていくことはできなかった。ただし自分と一緒になんと日大のエースも降ってきたので、低くない確立で集団復帰のチャンスが到来した。他の選手もそれなりに揃っている。ここからは脚と大会ルールとの勝負。あのペースアップで集団は相当疲弊してペースダウンしているはず。

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結果的には次の周のスタートライン時に集団にいなかった選手はレース終了宣告を受け、自分たちの集団復帰は叶わなかった。83kmでのレース終了。白馬で1位だった大越君も最後の方まで走っていたし、なんかもっと行けたんじゃないかな。脚へのキかたも乳酸云々よりも脱水がかなりのダメージに感じた。最大限の対処はしたのだが、それでも補いきれなかった。次までに更にレベルアップして、北海道に挑もう。
長(超)時間の運転を含め、レース等でサポートして下さった皆さま、本当にありがとうございました。明星伊藤コーチや宮崎さんもありがとうございました。