UTokyo bicycle racing team

飯山クリテリウムレポート

土曜の朝は悲惨だった。出発直前にWebで情報を漁ると群馬JCRCが中止になったり、いたるところでチェーン規制がかかり、ところによっては通行止めとなっている。そして窓の外の天気はまさしくその悲惨さを裏書きしていた。とにもかくにも出発するよりない我々は、色々な手を尽くして二台の車に乗り込み東京を発った。

幸いなことに長野が近づくごとに天気は回復し、現地は薄曇りでそれほど冷たくはなかった。レッグウォーマーは必要なく、ニーウォーマーですませられる程度。朝のごたごたでそれほど到着が早くなかったので上までは試走しなかったが、良く知っているコースなのでそれほど心配せずにスタート

2本勝負ということもあり、1本目誰も前に出たがらなかったがある程度順位を決めてしまいたかったので積極的な牽引を心がけた。うまくするとそれだけで一人旅になるかもしれないという期待もあったが、中央の笠原選手と阪大の角谷選手が食らいつき、結局ゴールまで振り切ることができずに刺される形となった。とはいってもタイム差は最小限にとどめたので問題は2本目である。今度は勝負にこだわらなくてはいけない。登りに関してはとにかく強い走りで圧倒したいところだったのだが、贅沢はいってられない。ほんの少しだけビハインドなのは交渉をする上では基本的に有利に働くだろう。

2本目はCorratecの選手が早々と逃げて、集団は牽制しながらそれを追跡するという展開となった。一気にペースアップして絞ることはできたが、おそらく先の二人は遅れまい。意図的に人数を残した。そしてタイム差を理由に残り1キロも笠原選手に牽引を任せ、残り500メートルで渾身のアタックを決め、もう少しで先行していたCorratecの選手に追いつきそうだったが刺しきらずに2位でゴール。集団頭の笠原選手にも500メートルで10秒以上つけたので上々だった。初日優勝。キノコとおいしい「とがりんとう」、くろひめヨーグルト、など今回も商品が盛りだくさん。かっこいいウィンブレももらった。

2日目は不安要素がいくつかあった。その一つは水曜に変えたばかりのシューズで、普通シューズを変更すると一月ほどはペダリングがかからなくなってパワーが低下する。特に長距離で足がつりやすい。二つ目は中央勢があまりに多いこと。飯野選手と笠原選手の二段構えはそうとうつらい。

スタートすると予想通り中央勢のチームワークはみごとだった。去年までは相当つけいる隙のようなものがあったのだが、全くこじ開けられない。アタックをかけても誰かがかならず献身的につぶしにくる。そして40分を超えたあたりで激しい腰痛に見舞われた。これはおそらく最初の要因のためか。

結局特に何もできずにずるずると後退した。それにしても全くバイクが進まない。普通の選手にさえついていくのが難しく、体調も悪いのかな。。。と思いながら、あまりの腰の痛さとつりはじめた足にのこり10分程度でバイクを降りた。どうにもならない時にはどうにもならないものだ。

その後チームメイト達は(今回はクラス1+2は全員が降ろされみじめな結果だった)僕の後輪が激しく振れてブレーキに接触してフリーで自然に回転しないほどであることを発見した。いつの間にやらリムがお死にになっていたらしい。出力からいってこれほどついていけないのもおかしな話だと感じていたので多少救われた気分になったが、いずれにせよ勝負をあきらめたことには変わりない。

というわけでなにかうまくかみ合わず苦い経験となった飯山だったが、研究も始まってますます削られる練習時間の中で少なくともヒルクライムに関しては一線で戦えることを証明できたのでよかった。今年はこれ以上望むまい。

監督、ドライバーのみなさん、そしてその他のチームメイトたちもありがとうございました。