UTokyo bicycle racing team

インカレその2(新谷)

①インカレレースレポート(続き)

オムニアム決勝

・スクラッチ 53-14 18/20位

インカレでみんな慎重になり、前半は上げ下げのないスローペースで、最後の2周がケイリンのようなハイペースの展開になるのではないかと予想し、重いギアを選択。スタートから中盤にかけて、誰よりも自分自身が慎重になってしまい、気が付いた頃には残り3周で後ろの方にいた。そこで残り2周のホームストレートにかけて外からまくるように上げていった。しかしこのあと勢いでそのまま全力アタックをかましてしまい、結局最終週に上がりきった集団にズブズブ抜かれて18位。普通に位置取りを上げた状態で1周我慢し、なだれ込めば注意は十分取れたはずなのに…。この失着の原因は、フィニッシュにかけて、残り2周時点で自分はスプリント合戦だったら負けるから逃げるしかない、としか考えられなくなったこと。オムニアムなのだから中位で次に備えるということができたのだが、そういう発想をすることができなかった。アホだったと言えばそれまでだが、インカレの最終局面で冷静な判断を要求するのもどうか。要は、インカレまでにオムニアムに何度か参加して、こういう状況をあらかじめ経験しておき、自然と正しい動きができるようにしておくべきだった、少なくとも自分の場合は。レースの後はかなり凹んだ。

・テンポ 52-14 14/20位

ポイントを取っているのは7人だけだという指示が聞こえていたのだが、スクラッチのせいで焦りまくっていて状況が飲み込めていなかった。終盤に関西大学が集団から飛び出したのだが、この時には「やばい、やばい、直接的なライバル校に出しぬかれた、オワッタ…」みたいなことしか考えられなかった。実際は関西大学の動きはポイント奪取に無関係で脚を消費するだけのものだったのだが、あのとき自分にもう少し脚が残っていたら全力で追いかけに行ってしまっていたと思う。現実には自分の脚もなくて実行に移さなかったのだが、状況判断は完全に狂っていたので大反省。走り終わった後も、ゴール着順で自分より下の人は全員中間ポイント持ち=自分が最下位だと思い込んでいてやばかった。この辺りが一番冷静さを欠いていた瞬間だったと思う。

エリミネーション 51-14 12/20位

テンポのあとエリミネーションまで時間があったのが幸いし、得点状況なども見えて出走前に冷静さを取り戻すことができた。下位スタートだったが1周目に前に出ることができた。絶対負けるわけにいかない選手たちよりは生き残れたが、その上の壁を破ることはできなかった。ちょうど少し休みたいと思ってしまい内側に入った周回でエリミネートされたので、やはり非常に心残り。順位を一気に上げるチャンスだったのだが…。

・ポイントレース 51-14 1pt

大目標は入賞圏内に入ること。より現実的な目標は前の3レースで競り合っている選手に負けないこと。入賞するには20ptは必須であり、当時競り合っていた選手は脚質的に逃げを狙ってくることが確実。よって、自分も利害の一致する選手たちと一緒に逃げに乗り、ラップを狙うということが自然な流れであった。3レースを通じて、地脚では有力選手にも負けていない自信はあったので、とにかく決まりそうな動きには積極的に乗る作戦。序盤から積極的に動くことができたが、ポイントレースを通じて、自分が脚を使った直後に他の選手が抜け出しに成功するという苦しい流れが続き、ただただ苦しい展開になってしまった。しかも3レース終了時に拮抗していた選手たちがラップまで決めてしまい、自分は順位を下げてしまった。動きを決められた選手と自分で、何が違ったのだろうか。とにかく本当に悔しかった。

オムニアムを通して、インカレに出るまでにもっと経験を積めていたらな、と強く思った。地脚では負けていなかったと思うだけに、戦術とか、気持ちの持ちようとか、具体的な動き方とか、普段からオムニアムを走っている人との差を感じざるをえなかった。

サポートしてくださった中西をはじめとする皆様、御指導、アドバイスをしてくださった三宅監督、中村さんをはじめとする皆様、この度は本当にありがとうございました。とりわけ今回のオムニアムは、途中メンタルが死にかけていたところをサポートに救われました。ギアの変更や代車の用意を井上さんにやってもらったり、コミュニケを自分が見に行かなくてもわかるようにしてくれたり、傘やうちわなどで熱中症を防いでくれたりして本当に助かりました。全部自分がやっていたら間違い無く途中で投げやりになっていたと思います。集中させてくれてありがとうございました。また、決勝でのギアや走り方もよくわかっておらず、御指導やアドバイスがなければまともに走ることもままならなかったと思います。本当にありがとうございました。

 

次はインカレロードのレポートをあげたいと思います。