UTokyo bicycle racing team

インカレロード DNS→レースサポート

最後のインカレを自転車に乗ることなく終了。悔しい。残念。でもみんなが頑張っていたので本当に良かった。以上。



で、終わりたかったけれど、感じたことがたくさんあるのできちんと書きます。

インカレには本当に出たかった。でも無理でした。30分くらいなら自転車に乗っていられるけれど、それ以上になると痛くてそれどころではなくなってくるのでDNS。そもそも手を握ると痛い時点で厳しい。靭帯怖い。

ということで当日はピットでサポート。といっても、無敵の戦士、植田が8月29日に到着してからは言われるがままに動いていました。なにせこちらは2014インカレ以来のサポート。植田体制では初めて。植田の試合サポートは文面上は見ていたものの、実際に生で見ると「徹底的」。石橋を叩いて渡るのではなく、石橋を鉄橋にする(植田は実際に土木系の学科だし)程の徹底っぷりで驚きました。代車は1人1台あるし(しかも決輪装備!)、補給も無限にある。サポートは時系列順にいつどこで何をするかも全員決まっている。過剰に見えるかもしれないけど、選手1人1人の頑張りを第三者目線で見ているからここまでやるのだろうなと思います。この体制で走れたことを本当に感謝しました。ありがとう。

試合中はピット最前列に陣取り、その後ろにバイクを6台、ホイールを4セット広げて待機。なかなか圧巻の景色。幸いメカトラの選手が1人も出なかったため応援のみで終了。終盤の生駒さんを見ていて、悔しさと嬉しさが混じってずっと泣きそうでした。というか顔を見て爆笑しながら、少し泣いていました。10位以内には届かなかったものの、18位という結果を残してくれて本当に良かった。

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今年のインカレの目標は20位以内に複数人送り込むこと。そして10位以内の入賞者を出すこと。もちろん僕が入賞する気満々でした。ところが靭帯の怪我が長引き実走ができない。もしレースに出たとしても全く外を走れなかったため、完走も厳しかったでしょう。従って8月の僕の仕事は「練習すること」から「選手を最高の状態に持っていく」ことにゆっくりとシフトしていきました。
柿木さんからいただく練習メニューをどこでどのようにやるかを決める。選手がオーバーワークにならないように選手と話し合いながら加減する。選手の苦しいところで頑張れるように応援する。加えて下級生の練習を指導する。今回の合宿は僕がしたい練習の詰め合わせです。1年生の時にしたかった練習。インカレに出るにあたってしたいと思っていたメニュー。練習中、きつい時に誰かにして欲しかったこと。美麻に来てからはインカレ選手をじっくり見たかったので、下級生の練習は手抜きになってしまったけれど、だいたいやりきれました。みんながぐんぐん成長して、一回り、ふた回りと強くなっていく様子は気持ちいい以外の何物でもありませんでした。インカレ前、「これはいける、頑張った」と思っていました。レース直後も生駒さんからありがとうと言われてとっっっても満足しました。みんなの頑張りのおかげでとても良い経験ができた。みんな本当にありがとう。

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でも1人完走、18位という結果を見ればまだまだ満足できません。やっぱり「複数人が完走し、その中で結果を出す」ということがチーム力だと思う。だから今年の結果よりもっともっと高い目標を掲げて欲しい。そして練習を変えていって欲しい、と思います。どのように、またどの頻度で練習を学び、計画し、実施し、修正するのか。時間的制約が大きい中でどうやって練習量とその質を高め、レース経験を増やし、バイクコントロール技術を上げるのか。これらの問いに対して、試行錯誤を繰り返してチャレンジしていって欲しい。とても難しくて、長期的な挑戦になりますが、大学スポーツならではの課題でもあって、本当に楽しいと思います。

僕も本当に楽しかったです。でも改めて戦績を見返すと、2年間の主将はダメでした。もっとできたなとしか思えません。チームとして、個人として、目標通りや期待通りの結果さえ出せなかった。様々な方々にご支援をいただき、応援していただいている以上、数字が欲しい。「頑張りました」では何も生まれない。後輩は何を引き継ぎ、そして何を改革していくのかを真剣に話し合い、前に進んで行って欲しいなと思います。

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僕、そして生駒を中心に浦さん引退後のチームの戦績は出してきましたが、そこまで大きな戦績には届きませんでした。そんな中でも本当に多くの人に支えられて、この2年間東大自転車部は進んできました。ご支援、ご声援をいただいた方にこの場で感謝をしたいと思います。

いつも僕たちの活動を見守り、そしてどんな試合にもご支援をしてくださった自転車部OBの方々。DE ROSA Nick・FORMURA KINGを始め、本当に手厚いサポートをしていただいた日直商会様。特に水口様には試合や電話、メールなどで本当に激励をしていただきました。練習や試合で苦しい時、自分のバイクを見れば本当に頑張れました。ただ練習メニューをもらうだけではなく、ロードレースの何から何まで教えてくださったBlueWych柿木克之様、孝之様。不思議と力が湧いてくるご指導を何度もしていただきました。3年生になってからは詰まるたびに相談していましたが、柿木両氏に相談なんて贅沢すぎだ、といつもいつも感じていました。無理なお願いを何度も聞き入れてくださり、バイクを何度もメンテナンスしていただいたSports Bikes HiRoad青山様。ロードホイール、TTホイールを始め機材をサポートしていただいたAstuto Tim様、bolleサングラスサポートのBushnell松下様、Lakeシューズサポートのkirschberg中川様。あれほどの素晴らしい機材で試合に臨めたこと、心より感謝しております。皆様本当にありがとうございました。

そして直接の先輩である谷さん、浦さん、林さん。とてもとても尊敬するこの3人がいたからこそ、僕は頑張ることができました。あのかっこいい先輩には何をやっても届く気がしません。同期のみんな。張り合っていたし、支えられたし、支えたかった。切磋琢磨していたつもりですが、支えられていたばかりでした。後輩のみんなに刺激されたことも一体何度あっただろう。ありがとうございました。

最後に。レース中、僕を知らない人にも何度も応援していただきました。その「頑張れ、東大」がどれだけ染み渡ったことか。僕に声をかけてくれた、すべての人に感謝いたします。その声援をどうかこれからも東大自転車部の後輩たちにかけていただけると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。