UTokyo bicycle racing team

9/3 インカレロード@美麻 DNF
三年目にして初の長距離ロードレースがインカレの大舞台。正直自分にどれだけの走りができるのか想像できなかったが、アシストの役割が与えられているわけでもないし、全く結果が出なかった時からずっとこの日のために練習してきてようやくつかんだチャンスなので、大見得を切ってメイン集団での完走を目標に臨んだ。
アップは実走で済ませ、サポートのみんなのおかげで何のストレスもなく出走を迎える。密集大集団に慣れていなくて一旦停止までのパレード走行で集団中程まで下がってしまい、再スタート後予定通り5分坂途中でリアルスタートが切られるが、予期していたほどペースが上がらない。例年であれば14周のうち最初の3周ほどでふるい落としがかかるのだろうが、序盤にあっさり逃げが決まってタイム差は開く一方。おかげで5分坂は最後以外キツくないしゴール前の2段坂もまだ余裕があるキツさだが、人数が減らないために下りでポジションをキープできず、逆に登りで少しずつ取り戻さざるを得ないもどかしい走り。集団中程から後方にいると前が詰まることによる加減速が絶えないし、落車に巻き込まれそうになることもあり、これは本当に無駄なストレスだった。
4周完了時点で明らかに集団に余裕があり、これはどうも違うなと感じつつ、逃げとのタイム差が5分を超えたのでそろそろ動きがあるだろうと身構える。案の定5分坂でかかり、アウターのまま全開で踏んでついていく。遅れる人を抜かしていかなければいかずかなりキツかったが、ここが踏ん張りどころだと言い聞かせて踏み続け、どうにか5分坂をクリア。その後の2段坂も限界に近いが、小藤さん谷さん拓央さんらの応援に励まされギリギリでクリアして6周目に入り、山を一つ越えたぞ、これなら行けるぞ、と自分を奮い立たせる。
しかし甘かった。次の5分坂であからさまに集団が緩んでこの上ないサイクリングペースになったものの、全く踏んでいないのに脚の痙攣が止まらない。慌ててドリンクを飲み、ついでにパワージェルを吸うが時すでに遅し。勾配が上がったところで少し踏んだ瞬間に両ふくらはぎを攣って転倒し、1分半停止。この時点で2時間走ってボトル一本すら飲み干していない。明らかに補給が足りていなかった。
役員の方に起こしてもらい、回収車を呼ばれかけたが脚が動くのを待って再乗車。口ぶりからしてもう終わりなことはわかっていたが、まだ諦められなかった。結局、もう一周して6周半で足切り。完走どころか半分も走れずにみんなのもとに戻ってきて、悔しくて仕方なかった。
今回の一番の反省点は経験不足。大集団にビビってポジションを落とすせいで走行中に詰まることが多く、ボトルを落ち着いて飲めない。そのため飲まなければ攣るとわかっていても飲み足りず、まだ踏める段階で離脱してしまった。データ的にもそこまでの出力は出ていないし、前方で走って加減速を抑えられればその点でももっと楽になるはずなのだが。とはいえ、あの後も何度となくペースアップした集団に残るだけの脚があったとは思えないし、目標に対しては技術も脚も数段足りなかった。ただ、実力不足を痛感した一方で、それは埋められる差だと前向きになれる自分がいることが救い。だてにクラス3でDNFを量産してきたわけではないので、まだまだ強くなれると信じているし、絶対に走れるようになる、と勝手に思っている。
残りはあと一年、就活との兼ね合いを見ながらにはなると思うが、この悔しさを忘れずに時間を作って練習を続け、絶対に来年リベンジする。時間が限られるぶん練習方針はよく考えないといけないが、今後は学連外の長距離ロードレースにも出場してとにかく経験を積みたい。
今回も、協力してくださった地元の方々、役員の方々ほか、本当に多くの方の支えがあって、インカレという大舞台を走ることができました。三宅監督にはいつも的確なアドバイスと厳しい言葉をかけていただき、洋和さんは毎度レース前に緊張している自分を激励してくださり、お世話になっています。そして、MichelinのタイヤpowerやKASKのヘルメットなどのレース用機材を提供してくださる日直紹介様、練習メニューを組んでくださり、何より親身なアドバイスで僕らの心の支えとなってくださるBluewych柿木様、フレームやホイール、その他機材整備全般でお世話になり、僕のバイクのほとんどを作ってくださっているGS Astuto様、はるばる役員の仕事や応援に来てくださり、支援してくださるOBの皆様、いつもありがとうございます。このような結果になってしまい申し訳ありません。また、最後のインカレを納得のいかない形で迎えることになりながら、チームのために完璧なサポート体制を作り上げてくださった秋山さん、植田さんと、二人を中心に働き通してくれた部員のみんな、本当にありがとうございました。
今回初めてサポートされる側に回ってみて、本当に東大のサポート、応援は最高だと実感しました。だからこそ、自分が結果を出せなかったのがすごく悔しくて申し訳ないし、生駒さんが目標にしていた対抗得点を取ってくれたのが心から嬉しいです。次こそは自分の走りで皆さんを喜ばせることができるように、そして東大チームとして好成績が残せるように、よく考えて練習に励みます。あと一年よろしくお願いします。