UTokyo bicycle racing team

日曜:浮城行田クリテリウム クラス3C 5位
出走直前の数分間は、この大会を目指してやってきたことの一覧と、やりがちなミスやその他の要点を書き込んだメモを読み、自信を呼び起こしたり、いろいろな最終確認を行ったりした。まるで入試会場で試験直前に見直しをする受験生の如くである。我ながらイカ東だと言わざるをえない笑。スタート地点に並ぶと、前から3列目なのでよしよしと思っていたら、道幅が広いため全体の隊列も3列しかなく、すなわち自分は最後尾に並んだことになっていた。これは大きな失敗だった。
発走すると、スタートが後ろだったせいで中切れを埋める事を繰り返しながら前を追う羽目になり、前に風除けを置ける時間も短く、非常に辛い状態が続いた。特に4周目が一番きつく、喉はカラカラながらボトルに手をかける余裕もなく悲惨な感じだった。だが、5周目、ついに先頭集団に取り付くと、今までが嘘のように余裕ができ、残り2周の時には元気になってゴールライン前で残り周回数を表示するプレートを指差したり、するすると先頭に上がったりしたほどであった。そのまま先頭集団で最終周まで進め、最後の直線に7番手で入ると、ゴールスプリントを経て5着入線!ゴールスプリントは必死すぎて覚えていないが二人抜かしたということはそれなりによくスピードが出たのだろう。
浮城は以前から明確に目標としてきた舞台であっただけに、この5着は自分にとって非常に価値が高い。なにより、自分の中で、結果にコミットする準備方法が一つ見つかったというのが、とても大きいと思う。
しかし、課題も多く見つかった。特に最初の並び位置は最悪であった。あとでわかったことだがクラス3Cは平均速度が一番遅かった。もし他のレース並みだったら、追いつくまでにもっと体力を消費し、致命傷になったかもしれない。並び位置など、意識さえすれば今日からでも変えられることである。ほかにも問題はいろいろあったが、それらは今後クリアしていこう。
さて、今回はMichelinのPower Competitionを使用しました。転がりの良いこのタイヤが、前半のきつい中でもスピードを出して先頭集団に取り付けたことの大きな助けとなり、また、そのグリップ力により、今回のテクニカルなコースを問題なく立ち回ることができたのだと思います。
ご指導してくださった監督、中村さん(監督には並び位置が最後尾だとスタート前に伝えていただけたことで本当に助かりました)、力強い応援をしてくださった小藤さん、立哨や役員としてサポートしてくださった植田さん、OBの皆さん、また、自転車部競技班に興味を持ってくださり、サポートや、よき話し相手としていてくれた松田さん、本当にありがとうございました。
今回の結果には、大袈裟だが、心底満足している。しかし、だからこそ次の目標がくっきりと見えてきた感がある。楽しくなってきた。ゆるむことなく今後も頑張ろう。