UTokyo bicycle racing team

土日は修善寺二連戦!初日はTRS(Track Race Series)@修善寺400バンク。今回はポイントレースにのみエントリー、去年は個人追い抜きで5分切りというなかなか縁起のよいところ。時間にずいぶん余裕があったので、他の選手の手伝いをしたり、じっくりと現在の力を観察することができた。やっぱり一番足りないのは一発当たりの集中力。長くても数分で終わるピスト競技において、なんとなくスタートラインについて、なんとなく走るという感じがみんな強い。だから力があっても安定的に出せないし、このような小さな大会できっちり結果を出せないと本番のプレッシャーの中で一発で出すのはさらに難しい。よくピストがお世話になっている順天堂大学のピスト班は茨城県記録会のような小さな大会で次々と個抜き5分切りといった好記録をきっちり出してきているようで、安定感の差を感じた。

ポイントレースは有力選手がおらず、できるだけ安井と中村にまともなレースを経験積ませるのが第一目標。安井が先手を打ったのは上々で、その後日体大の選手を追走して僕は二人逃げに入った。それほど踏んでいなかったが集団はやって来なかったので中間ポイントを積み重ね、半分を超えて何も状況に変化がなく、しびれを切らして単独でラップ。その後明治等が主導でカウンターがかかったのに追走していく。ここで中村の方はエンジンがかかってきたらしく前方で展開、協力しながら追った。翌日のこともあったのでもうスプリントでそれほどもがかず、ゴールまで。優勝

そして日曜日は修善寺カップブリヂストン・ブリッツェンをゲストに迎え、中央勢、日大、順天、京産など有力どころの揃ったレースでTOJ前のコンディションの重要な指標になることからかなり気合が入っていた。特に昨年メンドリシオの世界戦でも健闘した伊丹選手は修善寺の登坂が強そうだったので気をつけるようにしていた。

開幕直後に佐々木選手(早稲田)がぶっ飛んでいくが特に気にしない。落車等の危険性も序盤は排除しきれないと思い、前方で展開しながら集中する、ふわっとBSが上がってきて、伊丹選手が数人飛び出していた前にブリッジして、さらに踏むのでこれは逃せん、と思ってすぐに追撃。あっさりこれが決まる。越海選手はすぐにのった。木守選手と明治の選手も一人、笠原選手は最初乗っていなかったがさすがに鼻がきくようで、BSの二人と共にブリッジしてきた。

安定した逃げになるまで4周ぐらいハイペースが続く。明治の選手、木守選手はかなり厳しそう。笠原選手もなぜか厳しそう。そして8周目頃までには3人は脱落していった。そして決定打となる5人の逃げが形成される。僕、越海選手、BSは伊丹選手、普久原選手、山本選手。

淡々と進む。追撃6人が組織されていることを聞くが、タイム差をみながらペースを調整する余裕がある。10周目あたりで登りがつらいのか?山本選手がつき位置に4人のみでまわすようになる。

14周経過する頃にはこのまま逃げが決まることは完全に濃厚。しかし主に暑さでみな踏めなくなりつつあった。かなりスポドリを補給し、食べているがつりそうな気配がある。戦略的には明らかにどこかでアンカーが最後まで待たずに波状攻撃に来るはず。その方が絶対に確実だものね。ローテーション中にいつかかってもおかしくないので神経を研ぎ澄ます。

そしてその波状攻撃を弱め、そもそもアタックしづらいように登りのペースを釣り上げ始める。余裕を持てる範囲でじわじわと。インカレで使った作戦と同じ。少しは効いている?

で、残り4周、1号橋でその時が来た。後方から伊丹選手がパンッと発射、全く迷いなく即追撃、捕まえるといったん踏むのをやめてきたが、後方から普久原選手がカウンター、これにもう一度あわせて今度はこちらからカウンター。ほぼ決まったが、山本選手を切り離せなかった。そして引いてはもらえない。

で、しょうがないので個人TTを始める。残り3周、めちゃめちゃ暑いなかつり始める足を抱え、死のTT。残り2周の長者が原でかなり深刻に足がつって停止しかけるが、情けをかけられ、待ってくれた。

どうにか使う筋肉を変化させながら進む。こっちも死にかけていたが後ろも死にかけていたらしく、差を詰めてくる人はいない。ラスト1周、ジャンがなった。

ひたすら早く終われと祈るような気持ちで2回登る。ゴールは山本選手が譲ってくれたので、最後3周全部引いていたこともあり、ありがたく手を上げてゴールした。

暑さが一番の敵だった。今シーズン初めての夏日でのレース、予想以上の消耗で、強度的にはまだまだいけるのだが痙攣などで思うように動かないということになった。TOJも同様のコンディションは十分に予想されるので、暑さ対策には気を使いたい。