UTokyo bicycle racing team

東京都ロードの報告
 今井さん、東さん、僕という三名のみの参加でレジアスが例をみない快適さをほこった。そのせいかどうかは知らないが、よいレースをすることができた。
 都ロードに参加するのは今年初夏に続いて二度目なので、ある程度レースの特徴はつかんでいた。人数は少ないが質は高く、集団が小さいのでドラフティングの利益が十分に働かないため逃げが決まりやすい。特にO-Vest西谷さんのような絶対君主がアタックを仕掛けたら許容という選択肢は頭から排除して、とにかく前に前にもがき続けるしかないということだ。少々飛び出すことになってもその差を十分回復に使えばいいだけのこと。
 会場入りに十分に時間があり、アップも心の準備も万端という状態でスタート。一周目は落ち着いた動き。今井さんも東さんも事前にさんざん脅しておいたせいか前方に位置して安定している。そして秀峰亭を過ぎるころには今井さん若干先行・・・とおもったらカーブでいきなり停止していた。ちらっと美麻のメカトラが頭をよぎったが、後でこの予想は間違っていなかったことを知る。その後しっかり完走していたのにはびびった。一周目最後に東さんが勇敢に攻めて、周回賞をとったのには元気づけられた。
 二周目以降、六回の周回賞を独占する。学生とちがって成人のライダーが多いので(一人中学二年生が混じっていたけど)それほどお金にがめつくないのか、周回賞を取りにいっても粘ってはこない。まあ、先頭集団の中ではただ一人36本スポーク練輪(合計72本でディスクホイールと変わらないというコメントが今井さんからあった)、鉄フレームといういでたちだったのでその清貧ぶりを察して同情してくれたのかもしれない。周回賞だけで前にでたりすると顰蹙ものなので、意識して前を引いた。先頭集団の六人はみなフェアプレイで相応に引き、秩父宮杯の様なストレスは全くなかった。やはり強い人たちはちがう。
 八周目でラバネロが飛び出す。すでに周回賞の飛び出しがボディーブロー状態の自分は当然追わない。(追えない)残り四人も追わなかった。一人ちぎれかけているがしぶとくついてくる。時折西谷さんがペースを上げてふるいおとそうとする。ひたすら耐える。前に出よう、前に出ようともがく状態で平衡状態。この状態のままを維持しようと考えて走っていたらずるずると落ちてしまう。このとき気持ちがしっかりしていなかったら一瞬でやられていた。最初に覚悟を決めていたのは良かった。
 十周目に入った直後に西谷さんのアタック。無理やり追おうとするも身体の中で何かがほどけるのを感じた。体中に何かがさあっと走って心拍が30ぐらい低下、身体が動かない。停止寸前で五人が小さくなっていく。後はひたすらゴールを一人で目指すしかないがまさに拷問。酸欠のため視界に黒い斑点がちかちかしだして相当に危ない。そしてゴール。
 結果は六位。山形村以来の入賞となった。周回賞、入賞あわせて9000円!収益がでたレースなんて初めてだ。今井さんと東さんには味三の牛刺しを食べてもらう。恩返しが早めにできてよかった。

今井さん運転本当におつかれさまでした。帰りの車も会話がはずんで本当に楽しいレースだった。