UTokyo bicycle racing team

 農学部修士一年生のヒロタミオウと申します。自転車所有歴は3年ながら月一回乗るか乗らないか、通学は定期券愛用という下手の横好きをやってきましたが、院生として与えられた残り2年間、研究生活だけで終わらせたくないという思いで、競技班に入らせて頂きました。よろしくお願いします。
 今回の修善寺女子オープンは初めてのロードレースにして始めてのピストレース。ピストは5月15日の花月園で初めて乗り、高月さんに乗り降りの仕方を習い、一周回全力疾走して以来。そのときの400m39秒という記録と、5月13日の練習で稲城6km16分という記録から、成績がどうのこうのは期待できない、それよりも自転車レースの生の空気を全部吸い取ってやろうという気概で臨みました。
 初日は修善寺に着いた途端嵐でした。雷雨の中、開会式があり、あんなに斜度のあるコースを超高圧のタイヤで走って大丈夫なのかという不安がよぎります。隣のピスト慣れしていそうな法政の方が「雨が降っている間は水が流れていくからまだ大丈夫だけど、止んだ後は水が路面とタイヤの間に入って浮くから危ないよ」と教えてくれました。小雨になるのを待って競技開始です。
 まずは200mFTT。走り方を競技開始前に太田くん、三宅監督に叩き込まれてスタートです。斜度を使ってスピードをつけていくものの、路面が濡れているという恐怖感と、測定区間のもがきは尻が跳ねて自転車が蛇行するのとで、自分の記録を確認したくないほど恥ずかしさでいっぱいでした。その後も2kmIPはホームスタートの選手に追い抜かれ、ポイントレースではローテーションに入ることもままならず2周回で降ろされ、500mTTも素人走行。自棄になりそうでしたが、それでも他の選手の走りを観察し、次回は結果に食い込めるようにしたいと強く思いました。
 午後は男子の応援です。午前の自分の結果も忘れて見入ってしまいました。予選通過した人もリタイヤさせられた人も、頑張ってる人ってやっぱカッコイイな、と感じました。
 夜は食事をしっかり取り、丹沢さんのマッサージ講座で身体をほぐしました。
 翌日午前は男子の応援です。女子は午後からレースなので、サポートはどんなことをしているのか観察しました。こういう仕事でも競技班に貢献できるようになりたいと思います。
 自分のレースもあるので、応援がてらマッサージやストレッチをしましたが、やはりピストで相当筋肉が疲れており、焦燥感がつのります。
 10人ちょっとしかいないのでスタート前の場所取りなどありませんが、自分が前の方に位置しすぎていることに少し不安。スタートして下りの勢いを保ったまま上りに入ったところ勢いが良すぎて前に出て引くことに。後ろから「ちょっと速くない?」との声があり、法政が前に出てスピードをコントロールし始めます。私はズルズル後ろに下がって、ホームへの下りへ。ここでも勢いがつきすぎてなぜかホームから次の上りインまで私が引いてしまうという状態。案の定ここの上りで集団はぐんぐん先に行き、2周回終了までは名古屋の人と、3,4周回で切られるまでは天狗党の人と走りました。完走くらいできるだろうという私の目論見は外れ、苦いデビュー戦となりました。
 ロード1位はラバネロのお姉さんで、帰り際にお話させていただいたのですが、普段は江戸川の土手で一人で走っているとのこと。「女子は長く走り続けていれば絶対強くなれるよ」と自転車歴○年のお姉さんに励まされ、毎日継続することの難しさ、しかしだからこそ強くなれるんだということを学びました。
 今大会で学んだことはたくさんありましたが、それらを余さず漏らさず、今後に活かしていきたいと思います。応援・アドバイス等を頂いた岩崎さん、手島先生、駆けつけて下さった丹沢さん、平松さん、OB・監督・現役部員の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。