UTokyo bicycle racing team

富士クリテリウム2023

なんで逃げに乗れなかったか明日まで考えといてください。

 

3/4 富士クリテリウム JICF予選 16位

54人出走で上位25人が決勝進出。爆発的なスプリントがなければクリテの予選というのは難しいもので、今年も全然落ちてもおかしくないな〜どう走ろうかな〜という感じ。去年の様子からして学連予選は逃げが決まりそうにないと思い、基本的には最後のスプリントを見据えた動きを目指す。

序盤はみんな元気だなと静観していたが前が開けたタイミングでつい身体が動いてアタック開始。Lapclipを見ると10〜15周を一桁順位で通過する動きっぷりでガンガンかけるんだけどなかなかまとまって踏み続けるにいたらず飛び出しては繋がってやめるを繰り返す。これは自分も反省すべきであるが、勢いとタイミングだけで飛び出して後ろが繋がりかけたらすぐやめてしまうので結果的にかかってる時間が短くなり集団を振り切るに至らないのだと感じた。決定的な差を開けるには勢いを数分は維持しなければならんなと思ったのだが同調してくれる選手が少なく残り5周で逃げ切り狙いは終了。W'が1.9まで落ちていたので主観的強度に対してパワーは出ていたよう。しばし休む。

スプリントに向けて緊張感が高まってきたところ、残り2周を切ったところで落車が発生し軽く突っ込んで停止。チェーンが落ちていたが幸いクランクを回すだけで戻り、CXで培った飛び乗りで復帰して大急ぎで追走する。これまでレース中にトラブルに遭ったことがないのが自慢だったがついに万事休すかと思われたが、運良く集団が牽制していたので半周(12s 668W + 16s 546W)で追いつき、さらに勢いで集団前方に上がる。本当に運だけは良い。

そのまま良い位置を維持し、最終コーナーは10番手前後で入る。しかしこのコースは最終コーナーから500m以上あるので一旦牽制が入り後ろから被せられ、愚かにも集団の内側に位置してしまったので行き場をなくす。30番ほどまで落ちたと思うが、ここはラスト約200mが緩く上っており見た目以上に長いので、最後までもがききれば前に出られるのは昨年経験済み。予想通り右のラインから上がれて16位。選手が入り乱れる非常に危険なスプリントだった。

夜は寿司をいただく。群馬グリフィンは最高のチームです!😊

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3/5 富士クリテリウム 決勝 17位

昨年に続きなんとか決勝には進めた。プロの中で順位を狙うとなるとスプリントの線はないので、レースの主要な逃げに入るのが目標。

すぐには決まらないだろうから少し様子見していようと思っていたのに2周目で目の前のキナンの選手がアタックに反応したのでつい乗っかる。コンチチーム数名とともにアタックできて楽しくなるが1周で吸収され一旦下がる。

ここから雨が強力にふり始める。これがなかなかに激しくて、前は見えないし寒いしで精神的についていくので精一杯という状況になる。何も見えん、速い!と思ってたらコースの向かい側に人数が揃った逃げが見える…。乗り損ねた、為す術なし。

単騎で何ができるでもなく本当にやることがない。逃げは30秒以上離れてしまっていて捕まる気配もないし、もはや暇。何しよっかなーという感じでぼーっと走っていると猛烈に脚が溜まってきて自由に前に上がれるようになる。残り5周あたりでメイン集団が集団内の順位争いに備え始めたところで、BSが上がってくのについていったらコンチチームのトレインの真後ろまで上がれてしまう。すげえとこ走ってる!と興奮したが周りも脚がなくなってきているのか普通に位置をキープできて最終コーナーも前方で通過。かかり始めてからは右側のラインが詰まったところを左側に飛び出すと嘘みたいに前に出られて集団6位フィニッシュ。初めての本格的なスプリントで勉強になった。

ライブで見ていた監督から後でとても的確なアドバイスをいただきはっとした。「逃げに乗りたい」というとき、具体的に何を見てどう動くのかということが全く理解できていなかった。学連やU23では脚がある方なので力技でなんとかできるが、自分より強い選手が多くてさらにチーム戦略が成立するようなレースではちゃんとやり方があるんだなという学びを得た。

いろいろと勉強になったいいレースでした。

あきひこさん @RS8_GMTL より