UTokyo bicycle racing team

 とりあえずきつい試合だった。結果は23位で先頭集団から1分差でゴール。インカレレベルの厳しい面子で順当な順位だとは思うが、先頭集団ゴールorレースを作るような動きができなかったのは残念だった。もっと欲を出して上位を目指す。
 走れるようになってきていることは実感していたので、冷静に自分の実力を分析したところ、久しぶりに走る全国レベルのレースでやるべきことは、まずきちっと完走すること。そして少なくとも集団ゴールはできる、と確信ができたらレースとしての動きを開始することだった。ゴールスプリントはやりたくなかったので、逃げることを考えていた。
 前日泊をしたものの、若干慌ただしい会場入り。学連の試合と違って車検があるなど予想外の事が重なって試走時間が終了してしまい、残り20分程度をスタートまで残してアップをする場所がなかった。よってホームストレッチを往復することになったのだが、パワーを見ながら冷静にできる範囲のことはやれたので、さほどアップ不足は感じることなく走ることができた。やっぱりコツは一度か二度ぐらい中程度以上の負荷をかけておくことでしょうか。会場に入るとき、なんか見覚えのあるジャージとバッグとシルエットがいるなあと思ったら今井さんではないですか!わざわざ応援に駆けつけてくれたのでした。モチベーションアップ!
 スタートして、序盤からペースはなかなか速い。しかし、柿木先生からアドバイスを受けたように決して焦ることなく負荷をかけすぎないように集団走行を進めた。いつになく密度の高い集団走行になったが、ここ最近鹿屋で指導を受けたように部内練習で横幅を詰めるようにしていたおかげか、それほどストレスなく集団走行を進めることができた。途中松永が力強くペダリングをしている様子を観察し、有田さんが苦しそうにしている横を励ましつつ、周回ごとに集団前方に進む(後ろはなくなっていく)。高木さんと東さんは結構前の方で似たような位置にいたので、これはみんなやるなあなどと考えながら場所取りをしていた。序盤は後方で中切れが多発していたようだが、するすると間をぬっていった。法政の佐野さんかな?がいつも後方でどっしり陣取っていたのでよく一緒になった。足取り軽いなあ。。。明治や早稲田や京産といったいつものメンバーはいつものように前にいる。
 春の第一戦の選手も多いからか、トラブルも散見された。まず一周めに一号橋を渡った瞬間にパンクした人がいたし、6周めぐらいに真横で誰か吹っ飛んでいったのがわかったが、目をそらすと自分も死ぬので、みちゃだめだ、みちゃだめだ、とか念じながら走っていた。(65km/hぐらいで吹っ飛んだと思われる)あとで救急車がきていたのでよっぽどだったのだろう。
 こうしてレースは進んでいったのだが、目標第一条件の「先頭集団でゴールすると確信すること」がいつまでもできず、集団の中で割に冷静な走りをしつつも、きつい思いをしながら最後まで来てしまい、最後の周で集団が活性化してきたところで切れてしまった。そして目の前には徳島大の藤井さん。。。これにはなんとかついていかねば。
 最後の秀峰亭前の下りにさしかかったところ、ビューン!って感じで明治の選手が通りすぎていこうとした。これぞ渡りに船!と思ってうまく便乗(若干きたねえ)。なんかトラブって遅れたが強い選手だったようだ(湯浅選手?)。藤井さんはちょっと反応が遅れてつくのに足を使ったようだ。おかげで相当メイン集団に近づいたのだが、そのコーナーひとつぶんがどうしても埋まらないので、追いつくことはあきらめる。周囲をみると、明治の選手も下りで飛ばしまくったせいで疲れているし、藤井さんもきつそう。というわけで最後の順位を上げるチャンスを無駄にしないよう、力をふりしぼった。アタック!とにかく一定のパワーを保つことができれば逃げ切れる!と自分に言い聞かせて耐える、耐える、耐える。。。そして逃げ切った。しかし、せめて集団ゴールはしたかった。全国の壁は厚い。
 ある程度前の方で後半まで走れるようになったことで、得られる経験の質もかなり変わってきた。うまくそれを周りに伝え、練習に反映させていきたい。
 今井さん、有田さん、高木さんは運転おつかれさまでした。今井さんの声は本当に良くレース中でも聞こえます。チームとしても最高とまでは行かなくとも、上々の今シーズン開幕戦でした。今後も頑張りましょう。柿木先生、サポートとアドバイスをありがとうございました。