UTokyo bicycle racing team

レースリポート:今井の視点
前年の反省を生かして、余裕を持ってアップをできた。開門9時30分にもかかわらず7時本郷発、9時現地集合でよかった。前日にディスクの調整をしたのも良かった。
事前に目標AV43、短くローテと打ち合わせてスタート。
1周目前半、高速&ローテ短すぎでチームが崩壊している。2キロ地点あたりで大田軍曹が「隊列整えろ」と一括して引き締まった。TTTの形を作ることに成功。
1〜3周目、一周目がAV42.5。二周目42.4。三周目42.3。若干目標に足りないと感じ、西薗の力強い引きを軸にしてペースを引き上げようとする。しかし、集団は分裂傾向。ホームで有田が、「ペース守れ」「五人で行け」と力強く伝えてくれるので、目標を修正して、42.3を守る程度のスピードで安定走行に入る。
4〜7周目、安定する。余裕があったので長めに引く。この時後ろに逆に「遅い」と感じさせることがあったらしいので反省。
8周目、大田がいない。バイクが邪魔だったきっかけで、切れてしまったらしい。周の後半になると坂田も死にそうだ。しかし、ものすごい声を出して食らいつく。この頑張りにチームは力づく。
9周目、周の中盤からついに三人になる。最後の二周、何も残すな、使い果たせとペースを上げていく。先頭を引いたあとに後ろにつくのがだんだん難しくなってくる。
10周目、引いてはぎりぎりのところで二人の背中に食らいつき、また引くといういい流れができた。西薗は相変わらず強い引きを見せる。途中苦しそうだった高木も元気になっているように見える。
空気がごうごう鳴る。まだいける。踏み込む足を強める。一歩ごと乳酸がにじみ出る。沿道の人はもう見えない。三人で空気が切れるのが見える。そろそろ限界か。心拍計の音が遠くなる。そして丘の上にみんなの姿が見える。


結果を見て驚いたが、自分たちが強くなった気はしない。持っているものを出すことができた、ただそれだけだ。慢心するべからず、卑下するべからず。目標を適切な高さにおいて、今後もチーム力を高めていきましょう。

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今後やるべきことが見えたのでメモします。TTTの「あわせ練習」が不足しています。今回はそもそもTTT用の全体練習をやらなかったこともありますが、今年六月のTTT練の時も本当の「あわせ練習」は一度もやりませんでした。本当のあわせ練習とは、チームメンバーが千切れるような高めのペース設定をして、お互いの力を認識しあうことだと思います。どのくらいのペースでこの人はきつくなるのか、自分はきつくなるのか、引き時間は各自どの程度が適切なのか。こういう類の他人の情報、自分の情報は、みんなが走りきれる練習をしただけでは得られません。そしてこういう情報こそが、TTTで最も必要とされている情報だと、今回気づきました。

thanks
応援してくれたみんな、熱い応援、本当に力になった。走りは二位だったけど、応援は間違いなく一位だった。ありがとう。

そしてOBの皆様。六大戦TTTは、参加費をOB会から出していただいたことにとどまらず、役員や立哨などOBの皆様の多大なご協力を頂いた上に成り立っていました。ありがとうございました。