UTokyo bicycle racing team

川崎競輪場にて神奈川県車連主催の記録会。
川崎というとってもいい立地と1時スタートという余裕のある時間設定のおかげでずいぶん移動は楽だった。重要な試合とはいえないが、当然やるからには万全の準備とオールアウトの走り。今日できるはずだった長距離練ができなくなる分爆発させて練習にしなくてはならない。しかも結果的にはできなかったが個抜きの重圧も少しあった。
今回自分は千トラというものを初体験する。内藤とかでさえ千トラはやっているのだが自分は偶然が重なっていまだに体験していなかった。せいぜい80秒の世界にいったいどういう類の苦痛と経験が自分に見いだしうるのか興味はあった。何となくうまくはいくまいという予感はあったが(初計測でぶっつけ本番なのだからそれも当然だ。しかしそこで多くを望むことが次につながることは確かだ)第一目標は何をおいても情報収集。感覚をつかむこと。あわよくば15秒切り。装備はアンカー、スギノディスク、ディープフロント
とまあ乗り込んだのだがそうは問屋が下ろさない。まずスタートで立っていていてよいことを初めて知る(周囲の雰囲気を読んで知った)加速がのらない(体の制御がうまくいかない)、ケイデンスが上がり始めるとサドルから落ちないことで精いっぱいになる。そしてきっつい!なんだ?このきつさは。俺は31キロを立派に走りきったではないか・・・などと考えていたら終わる。平々凡々な結果で幕を閉じた。
千トラはさすがに専門的な感覚が必要だ。(ハロンも)自分は陸上やっていて常日ごろ感じていたが、短距離の連中は何か自分とは違う時間性ー自分はそう表現したいーを確かに持っていた。それは具体的に言い表そうとすればアドレナリンで引き伸ばされた一秒の感覚ともいうべきもので、その感覚を持っていれば・・・・自分の体をごく短い時間空間で綿密にwatchし、制御できる。陸上やっていて長距離だったけどたまに100走らされて、痛感したことはそういう感覚だった。同じことを今日の1000でも感じた。そういう感覚が先輩たちが持っている感覚だろう。ロード練などとはまったく別の種類の練習で鍛えるべき感覚、集中力。
ポイントレースは自分らしいレースができたと思う。監督からの前情報や少し取手競輪場に来ていた人の顔ぶれもあり、どういう足をみんなが持っているのかは何となく想像がついた。1000で8秒台の人もいるし、すごく足のぶっとい人もいるようだ。これらの意味することは順当に牽制しあいながらスプリントに入れば確実に粉砕されるということ。負けるやり方におめおめと付き合ってやる必要はどこにもない。だったら・・・・足を使って3〜4周め前から個抜き体制に入るしかない。
まずは10周(ポイント2回分)様子を見て集団にひっついた。可もなく不可もない走りを心がけながら体力を温存する。5周めの後にも割にきちんとペースは落ち着いた。これなら勝負に出られる。11周めで真の戦いの火ぶたを切らせてもらった。
まずは楽に4周個抜きをやって1位ポイントをとる。集団に戻る→次のポイントは温存する→集団が緩んだところでアタック→個抜き→ポイント稼いだら集団に戻る(以下繰り返し)戦法でいった。まあまあうまく機能していたが・・・予想外な選手が一人いた。
結局彼が一位だったのだが中盤から計ったようにポイント周回最後に彼に追いつかれ始める。持久力は自分も同程度にやっていく自信はあった。しかし、一枚スピードが違う。途中から彼がコントロールするのを抑えきれなかった。本格的に逃げてしまうような動きなんかは付き位置にしてつぶすものの自分と交代づつアタックを向こうもかけて、しかも自分の番も追いついてくる。完敗であった。
とはいえ逃げまくって自分の力を出しきったのは収穫だった。(おかげで今も腹が気持ち悪いですが。吐きそう)結局筋肉もりもりのスプリンターたちがお呼びでない試合展開に持っていけたのもよかった。これに関しては自分が動いてつくったレース展開が彼らを必要としない展開にできたと自負している。
最後にギヤについて。1000トラ50は適正。ポイントの52も結果的に個抜きみたいな走りが多かったので52使ったのがめちゃめちゃ役に立った(TT的に踏める)ただ、まくる感じでスプリントをまじめにやる人なら51もありだと思う。ま、学連の試合なら52をそういうふうにぶんまわさなくてはならないのかもしれませんが・・・
最後に先輩、監督お疲れさまでした。ありがとうございました。
追伸:公式リザルトが神奈川県自転車競技連盟の方から出ていました。3位でした。後半ポイントが1点が多かったのが痛くて、2位の人に逆転されていました・・・情けない。
一位の人は実業団の強者選手だった模様です。むう