UTokyo bicycle racing team

インカレロードレポート
試験勉強につき、本格的なトレーニングは2週間半前に切り上げ、その後は2日に1回ローラー生活でキープ。
火曜に実質試験が終わったので、水・木・金・土と4日実走は乗れた。前日に試走も済ませ、準備は万端

学校対抗の絡みもあって、どこの強豪校も総合にからまない東大チームを気にしていられないはずであり、少しは有利に働くと考えられたが、数の不利には変わりなく、距離の乗り込みが足りないなど不安要素はいたるところにあったが、もはやなにか開き直っていた。

スタート直後から早め早めの展開で、あわよくば逃げに乗るぐらいの気持ちで、足を惜しむことなく前方をキープ。下りなどで後ろにいると、少し間違うと取り返しのつかないことが起こる可能性があるコースだった。最初の登りは少し上がったが、それ以外はにらみ合いが続き、たまに散発的に分断が起こる。どれもうまく乗り切って、良い展開。他の選手としては内間選手、吉田選手、笠原選手などをみながらも、こちらから先にできるだけ動く。

3周目ごろ野中選手が一気に一人逃げで差を開いたが、しばらくすると特にこちらのペースアップをするわけでもなく差が詰まりはじめたので、そろそろ数を減らして有利な展開に持ち込みたいと思い、4周目下りをうまく前で入ると、長いほうの登りで一番下から頂上まで一気に切り裂く。これで20人ほどまで絞り込んだ。

その後も登りでうまくペースを上げながら振るい落としていき、6人ほどになって止まった。

飯野選手と二人でさらに登りを利用して周りを痛めつけたいところだったが、残り4周ごろから突如腹痛?に襲われ、ものすごく気分が悪くなった。カメラマンの高木秀彰さんもこのころの写真を撮ろうとしたらものすごく顔色が青白かったのでためらわれるほどだったという。熱中症気味だったっぽい

勝利の方程式としてはここから毎回登りできりきり足を削っていくというものだが、それができない。それどころかこの先頭集団から遅れそうである。そのままのこり3周に入りまずい展開だった。

そして残り2周半の急坂で内間選手がアタック。これになぜか反応する。何も考えずに見た瞬間に反応してしまった。身体は限界近かったのに。。。

ほぼ離されずに、下りですぐに追いつく。その後は二人で協力して回す。しかし特に平地で引ける分量が圧倒的に少ない。とはいえ役には立つのでなんとか待ってもらった。

その後苦痛に満ちた残り2周を回って、どうにか二人で無事にゴールまでたどり着く。
引く量が少なく、切れそうだった自分は内間選手に敬意を表して先にいってもらった。すばらしい強さだった。

敗れはしたが、自分の力を出しきれる展開に持ち込み、すがすがしいものがあった。練習のブランクも不安だったが、とりあえずほっとしたというのが正直なところ。強制的に休養することになったので、例年のこの時期としては疲労がそれほど蓄積していないこともあり、北海道に望みをつなぐ。

シーズンも終盤戦が始まる。うまく心身のバランスをとって狙いのところを確実に上げていこう。
帰りの東京までの強行軍、ドライバーの皆さん本当にお疲れさまでした。
サポートあってこそのレースです。本当にありがとうございました。