UTokyo bicycle racing team

夜が明ける前に家を出て
日が沈んでからたどりついた
いくときには軽かった身体は
帰りにはどうしようもなく重く
甘い缶紅茶が腹にしみた
今日はそういう一日だった

新人戦。二年目だからこれが最後だ。とにかく自分なりに悔いのない走りをしたい。これまで鬼門としてきたポイントレースに出場する。これまでは、まあ走れるけど、そのスピードに全くついていけずにずるずると後退していくパターンばかりだった。目標は決勝でまともに勝負をすること。

4時起きで一年生二人を引き連れ、花月園に向かった。日曜の5時台というこの時間帯は道路ががらがらで非常に走りやすい。空気はvery crisp & a bit coldである。最後のところで少し迷ってたどりついた。到着するとレジアス組は既に展開していて、バンクが使える時間がせまっていたためぴりぴりしていた。松永と中村はいつもどおりのんびりした感じである。とんがっていたのはピスト班2年細川と古居の二人だったが、細川は副将になった効果か腰を落ち着けた感じで、せかし方、叱り方も芯がとおっているが、古居はちょっと精神的な余裕が感じられなかった。まあ古居は単に緊張していたのであろう。それをまぎらわそうとして目に付いたいろんなことに噛みついているところがあった。それより細川がすごく、ベストを尽くすだけさ!みたいなふっきれて安定した精神状態でいるのが強く印象に残った。

バンクの入り方で一年生や中村が色々とまずったけど、まあ慣れなきゃそういうこともあるし、一つ一つ学んでいくしかないみたい。周回練で体調・機材になにも問題がないことを確認する。

競技が始まるころには監督がいらっしゃった。今回は指導に加えて、せっかく買った、全くコンデジらしからぬコンデジPowershot A650 IS)を預け、写真撮影をお願いした。まずは細川のサポートに僕はまわる。さっきも書いたように、今日の細川からはすごくのびのびした印象を受けた。なんでもサポートがしっかりついてハロンのアップができたのは久しぶりだと言っていた。ハロンはいつもプログラムの一番最初だから、どたばたしていて厳しいらしい。普段自分はサポートをしてもらってばかりで、その有り難みを実感しているだけに、余裕がある時には還元せねばと思った次第。

で、細川は極めて非感動的に出走してーーどんなレースも始まる時には厳然として始まるーーものの2分ぐらいで、回って、下ろして、もがいて、ゴールして、帰ってきた。僕の競技の変質的な長さとなんて違いだ。かけるのが遅く見えたけどボディバランスがとれていていい感じ。アナウンスで11秒95が流れ、やつはベストを結構更新した。いい笑顔を見せた。予選は通過できなかったが、やるだけはやれた走りだった。

自分も機材の準備にとりかかりながら、傍目に個抜きを見る。先週の取手の練習からすると、松永と中村は30秒台は出すだろうと思っていた。しかし、二人ともなんか遅い。ふわふわ漕いで前に進まない。案の定、結局一番タイムがよかったのは一年生の宮崎だった。まあ個抜きのペース配分がきちんとできるようになったのなんて自分もごく最近のことだ。そして、昨年の新人戦では僕も練習より5秒ぐらい遅いタイムで走った。うまくなるには走るしかない。二人とも気落ちしていた(特に中村)

自分の予選ーーは特に語るべきことはない。一度ぐらい1位通過すれば決勝に行けるだろうとふんでいて、実際にそのとおりだった。有力選手達はみんな牙を隠しあったままあっさり終わった。僕も最後なんか踏んでいなかった。5位通過でちょっとひやりとしたけど。

暑い。日差しが鋭い

古居出走。最後までちょっとナーバスに見えた。展開は若干トリッキー。富士大学が意地で前に入ろうとして途中から2列になる。古居はそれを利用してレーンをかけかえる。基本的には法政が3、日大が1いるので、そいつらをなんとかしないと古居と富士の二人に道はない。

予想通り法政はジャンがなってから第2コーナー付近で壁を作るが富士が強引にアウトから突破、それに乗って古居がするりと前に出る。おっ、このまま先行してコーナーでうまくブロックすれば4位通過は楽にいけんじゃん、と思っていたらなぜか古居は引いてしまい、中にとりこまれて、ずぶずぶになって5位予選落ち。むむ・・・、周りがうまく見えていなかったか。残念。

森泉が千トラで頑張って帰ってきたころには準備を始め、いよいよポイント決勝に臨む。恐ろしいことに15人ぐらいの中に、実に6人も日大がいる。勘弁してくれ。まるでピンクの壁だ。

法政の青柳選手あたりと利害がかなり一致するので、序盤からいっしょに逃げたりもするが、かならず日大は一人は逃げに送り込んできてペースをコントロールしてくる。集団に戻ると一人ぐらい逃がして僕らに焦りを与える。数回単独で逃げからポイントを取りにいったが、きっちり最後に詰められた。

完全に手詰まり。どうすりゃいいんですか状態の青柳選手、市山選手、東北学院の選手、僕あたり。日大と二人逃げになったりもするが、僕とラップしてタイマンはるのはチーム戦略に反するらしく、適当にお茶をにごされる。

残り10周。アタックのうちすぎで、もはやつくのもきついぜ、このやろう。

それからもなんか色々もがいたが、きつすぎて記憶がとんでおります。酸欠です。最後も刺しきらずに5着・・・結局全体5着でした。1~4は日大で占められてしまいました。

反省点としては、もう少し頭を使って反日大を組織できなかったこと、いつもながらスプリントでいつもかっさらわれるので、なんとかしないといけないこと。まともに試合するという目標は達成できたかな。

監督、手嶋さん、指導ありがとうございました。丹沢さん、石川さん、応援ありがとうございました。古居、初花月園運転おつかれさま。

つかれた・・・