UTokyo bicycle racing team

TRS第2戦修善寺北400個人追い抜き・団体追い抜きとRRC第2戦修善寺5キロ20周のレポート
土曜日
 この日は個人追い抜きにエントリ。かねてから目標としていたのは辻本さんの4月後半の5分フラットだったが、今回4分59秒と微妙に5分を切ることができて、全国大会レベルで戦う素地ができていることを確認できた。同時に翌日のレースもそれなりのコンディションで走れるだろうという見方ができた。団体追い抜きはここ最近で初めてまともな形になった。しかし、少し後半足があまりすぎてペース変動をつくってしまう原因となったりしたので、もっと大胆に配分を考えたい。個々人がそれなりに成果をあげて明るいムードになった。

雨の中ユースホテルへ移動、宿泊。犬に癒される。

日曜
6時起床だがわりとゆったりCSCへ。全日の予想を若干覆して雨がこの時点ではふらず。クラス3は雨なしでもった。中村が先頭集団に、まさに「食らいついている」という顔をしながらついているのを高木さんと応援しながら、自分たちの準備を進める。最後の秀峰亭みせたガッツも素晴らしかった。宮崎がギリギリで切られたのは惜しかったですね。三谷さんは多分頑張って集団についてさえすればいい結果だったが、やはり地足はあると証明していた。

自分のレースがスタート。アップ十分。アドレナリン十分。初めてリーダージャージで臨む試合、恥ずかしい走りはできない。要注意人物は三瀧選手、早川選手、越海選手、高岡選手、など。
序盤3周は明らかなハイペース。前で仕掛けたマイケルを追って集団が緩まず。じりじりと各人を消耗させていく展開。日大の組織プレイもこのペースのおかげでそれほど活性化せず。
4~9周目でそれなりに落ちついたペースになる。しばしばマイケルが仕掛ける。その他も日大などが散発的に。しかし概ね集団で進む。
補給開始周回を狙って一度高岡選手と前に出るが、微妙な感触だったので戻る。ボトルを取りに行くことなく高木さんからもらってリスクを減らす。
その後、集団のペースが鈍っているように感じるが、降り始めた雨でスリッピーになった路面から落車が起きないかと注意しながらレースを運ぶ。いつのまにか早川選手、湯浅選手30秒が逃げていると聞いてひやっとする。福田選手が「やばいでしょ!」と叫ぶ。確かにやばい。先頭できちんと引きはじめる。なぜか誰も送ってないのに日大が全然引かない。中央は引こうとするが思い切りが足りなくて逆にペースを落とす。結局個々人の選手ー福田選手や中京の選手などが主立って回す。
15周目ぐらい?1号橋でぴょっと飛び出た京産の中村選手にちょっとペースを上げて合流する。「お前足あんのか!」と景気良く声をかけられたので、「あるよ、あるよ!」と叫んで二人でいくことにする。さすがチャレンジ優勝、TOJ完走などの選手だけあって強力。引きが足んねーよ!などと叱られながらも二人で回したらあっという間に前方の3人に追いついた。後になってふりかえるとこれはまさにベストのタイミングだった。
追いついてすぐ順天の中尾選手と高岡選手が消える。後方のペースも上がったようで一時かなり差が詰まる。それであきらめた?のか中村選手まで集団に戻ってしまう。
しかし、ここはあきらめるところではない。早川選手と対話しながら2人でペースを保つ。
後方は30秒で止まる。早川選手はかなりきつそう。しかしやるしかないことを彼もよく知っていた。ひたすら頑張る。残り2周に入る時点で、早川選手がかなり遅れたので今度は待たずに独走へ。
こんなチャンスはそうそうないぞと念じながら、臨界ギリギリのペースを保持。ラスト1周のジャンを聞いて後方は25秒!活性化してぱらぱら追ってきているようだ!
全ての力を振り絞って最後の1周に挑む。ちぎれた後にも関わらず早川選手がギリギリで差を保っているので生きた心地がしない。そして最後の秀峰亭。誰もが叫んでいる。僕ら東大チーム、そして法政チームの早川!と叫ぶ声・・・。全てを出しきってゴールラインを切った。
ゴール後はみんなに祝福してもらい、早川選手と健闘を讃えあった。お互いよくやったと思う。

東大チーム西薗ー高木ーマイケルの3角形が日大をも、法政をも突き崩した記念すべき瞬間だった。そしてそれを雨の中サポートし続けてくれたチームのみんな、本当にありがとう。逃げながら意識が吹っ飛びそうになったのをかろうじて押しとどめたのはみんなの応援です。特に監督、全てにおいてありがとうございました。

次は個人ロードだ!