UTokyo bicycle racing team

すね毛と科学

2/5 荒川 TT 14:10.  1分シッティング 

TTポジションをドロップハンドルで取ると腕が異様に疲れるのは何故なのか。筋疲労というより振動によってダメージが与えられると言った感覚。

今日は練習としては若干微妙。

 

Specializedが数年前に発表し少し話題になった「すね毛を剃ることでエアロダイナミクス7%向上する」という、噂。

機会があったので、流体シミュレーションの研究室の教授にこの眉唾の噂について少し聞いてみました。

 

毛を剃るだけでそんなに出力が変わることはあり得ると思いますかという質問に対し、答えは「あり得る」とのこと。

流体の挙動は些細な物体形状の違いで大きく変わりうる、ある程度大きな会社がちゃんと風洞実験を元に計算したのならそれなりに信頼性があるんじゃないかと仰っていました。やっぱりそのくらい変わるもんなんすかね。ただスペシャのwin tunnel、ちょっと胡散臭い気もするんだよな。

 

ただ興味深いのはここからで、流体力学的には必ずしもすね毛が抵抗を生むだけとは限らないそう。ゴルフボールのディンプルと同じく、物体表面に多少の凹凸があることで流れが細かく砕かれて剥離が抑えられることは確かにある。それを考慮すると、すね毛もちょい残しくらいのが抵抗が小さくなる可能性もあったりするかもよって言ってました。

すね毛を1mmずつ剃って最適解を見つけるようアドバイスされました。