UTokyo bicycle racing team

こんにちは。一月末に学連ブログライターデビューしました、マネージャー植田です。せっかくなのでリンクを貼っておきます。
【雨垂れ石を穿つ 順天堂大・原裕紀選手】~東大マネージャーが見た初心者からの挑戦・前編~

タイトルに「東大」を入れて目を引き、記事中に練習日記のリンクも貼ってしまうというプロモーションで、ちゃっかり東大の宣伝もしました。笑
こちらの記事、公開5日めですでにfacebook経由のアクセスだけで1万viewを超えたそうです…!!現在は後編も出ているので、ぜひご覧ください。

さて、金曜日に15ページに及ぶ大作のレポートを提出してやっと春休みに入ったので、「マネージャーって何をしているんですか?」にお答えする企画を久しぶりに書かせていただきます。本日は 2 試合前・試合後 編 です。
これまでの関連記事はこちらから。
0-1 試合当日の持ち物編
0-2「わたしが自転車部に入るまで」編
1 試合当日編

マネージャーの仕事というと、ただ試合中に応援しているだけで特にやることはないのでは、と思ってしまう方も少なくないと思います。でも実は、わたしはむしろ試合以外で結構いろいろやっています(範囲が広いので、もしかしたら選手たちもわたしが何をしているのかよく知らないかもしれません笑)。
東大自転車部は様々な面白いことができるところです!ということをお伝えしたいと思います!

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・機材管理
カニックもやってるんでしょうと言われることもありますが、最初に断っておくと、そう呼べるほどのことはしていません…
単純に機材関係のことでやる機会が多いのは代輪の準備でしょうか。空気圧を調整して、あとはスプロケ・ギア板変更ができたりするくらいだと思います。ホイール交換やサドル調整もできますが、やはり選手の方が早くて確実ですし、わたしがやらなければならない場面というのはほぼないです。例えば私の担当はサドル高を覚えるところまでにしておいて、実際の調整は出場しない選手に頼む、という形式が多いですね…ピストの組み方は習ったのでできるはずなのですが、長らく組んでいないのでどういう順番で組むのか思い出さないとだめです。笑
事前のスケジュール管理のほうが主な仕事になります。東大自転車部には、OBの方々から頂いた部保有のホイールがあり、代輪といってレース途中でパンク等の問題が起こった時のための余分なホイールとして使用します。また、基本的にはロード用については上級生になると自分で決輪を持つことになるのですが、それまではこのホイールを借りることができます。
このときの「誰が何を使うか」を、各選手の希望を入れつつ管理して指示しています。例えば自転車のフレームによっては使うことができない太さのタイヤがついているホイールもあるので、この作業は意外と重要です…!(最近はみんな11速なので、10速が混在していたころと比べると後輪管理はだいぶ楽になりました笑)
トラックだと種目数が多く、ギア比変更(一般の自転車にもついているのと同じ仕組みのものですが、競技では種目やコースによって頻繁に取り換えます)があるので、出場選手がみんな間違いなく使えるようにするには事前の管理が不可欠です。特に六大学戦が年間で一番ホイールを管理するのが大変な試合でしょうか。
今年度の六大学トラックのときに書いた管理表をこっそり公開します。…紙がくしゃくしゃですね。笑

また部としての機材管理システムを提案したりもします。試合や合宿の時に部車に積んである非常用機材等の補充確認などが主です。

・練習サポート
実は普段の練習はそんなにサポートしていません。これは、東大自転車部が現在平日は基本的に個人練習という方針をとっていることによるところが大きいかもしれません(授業もあるし、二年冬を境にキャンパスが変更になったりするのでチーム練習が難しいのです…)。休日の練習も大学の立地の関係でキャンパス近くでは行うことができないので、毎回部車レジアスを出すわけにもいかず、たいていは選手が練習している間にわたしは事務仕事をしている感じです。笑 補給の練習をしたいときなどにはレジアスを出していくこともあります。
ただし、休日のバンク(トラック)練習はできるだけついていきます。タイムを測ったり走行中に読み上げたり、事前にメニューを把握して時間を管理したりという感じです。そのほか練習中のポジションチェックのために写真や映像を撮ってみんなで見ます。ロードでもピストでも、以前のフォームと変わっていると気になって、余計なお世話だろうと思いつつ聞いてしまいます。笑 自転車では空気抵抗を少なくすることが重要なので、その簡易的な比較をするために、速度とパワーを測って分析…というのをやったことも。

・計測のお手伝い
たまに選手の日記に出てくるLT測定。LTというのはLactate Thresholdのことで、乳酸閾値です。血液中の乳酸濃度が急激に上昇するときの運動強度のことで、これを超えるとその強度で続けるのがきついと感じ始めることが知られています。
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。当部スポンサーbluewychの柿木克之工学博士による解説です。
乳酸に関しては、一般に広まっている「乳酸が主原因で疲れる」という説は誤り、など調べてみるといろいろと面白いです(新歓期にちょっと解説記事を書くかも…?)。
科学的なところ、なんとも東大自転車部っぽいですね。笑 測定は駒場キャンパスで年に二回ほど実施されています。

時間が合うときはこの計測のお手伝いをさせていただいています。時間を測って負荷をかけたのち、ぴぴっと機械で測るんですよ…!だれかが「ハムスターの回し車の気分」と言っていましたが、わたしはその横でひたすら冷徹に時間を測っています。笑

・データの監視
解析ではありません。監視です。笑
だいたい二年以上の選手はパワーデータを計測しているのですが、web上にアップロードできるようになっていて、このデータを見ています。ペダリング等も併せて見られるのでとっても面白いです!!分析はbluewych様が的確に行ってくださるので、わたしは監視役で、練習継続のモチベーションとして使われているといったところです。笑 希望者のみなので、現在は秋山・井上の二人分だけです。笑

・東大内団体へのご連絡
主務・会計を兼任しているので、東京大学体育チーム、運動会総務部からご連絡をいただく機会が多いです。合宿届を出したり、部室設備に関する故障を届け出たりしています(最近、合宿届は常務のこういっちゃんに引き継ぐことにしました)。
珍しいところでいえば、東大応援部にレース応援に来ていただくためのお願いをしたりもします。毎年事前に直接お会いして、綿密な打ち合わせをさせて頂いて臨んでいます。

こちらは2014六大学トラックのときの写真。リーダー・吹奏楽団・チアの皆さんが来てくださいます。
今年も3月12日に行われる明治神宮外苑クリテリウムにおいでいただけることになっています。数少ない都心での試合です。ぜひこの練習日記を読んでくださっている方も会場までおいでください!

・東大外団体へのご連絡
最も頻繁に行っているのは学連へのレースエントリー提出です。学連のHPをチェックして締め切りを確認し、その数日前までに部内締め切りを定め、集計してエントリーを行います。
そのほか渉外ということで、スポンサーの企業の方々とお会いする機会、ご連絡させていただく機会が非常に多いです。東大内というべきか外というべきか微妙なところですが、ときどきOBの皆様にご報告のメールを差し上げたりもしています。
さくっと書いていますがかなり重視しているお仕事です。

・web更新
この練習日記の更新は、いうまでもなく大事にしています。
わたしが個人的に日記を書くことにはいくつかの目標があって、
 1 レースやイベントなど、東大自転車部のハイライトを簡単に見られるようにすること
 2 選手たちを「どこかでレースしている架空の他人」ではなく「生身の人間」として感じて頂くこと
 3 東大自転車部にかかわりがなくてもちょっと面白いところを抜き出すこと
などです。選手本人が書く記事も面白いですが、どうしても簡潔なものになりがちだったり、数が多くなりすぎたりするので笑、その欠点を補完することを心がけています。選手がテキスト中心の更新をする中、わたしの記事は写真も多めです。

写真は個人的好みで選んで載せています。こういう写真を見ると一気に人間味が増しませんか?笑
一年の夏前から三年のインカレ前までは、トップページhttp://utbr.sakura.ne.jp/wordpress/facebookでの各試合のリザルトとレースレポート、嬉しい出来事(受賞など)のご報告記事、また運動会HPについても書いていました。最初はレースレポートでどう書いたら伝わるのかがよくわからず、シクロワイアードのプロツアーのテキスト記事を参考にお勉強していました。笑 東大選手が活躍してくれると嬉しいし、レポートにも気合が入ります…!現在、こちらの仕事については岡野くんに引き継いでいます。

・ミーティング管理
仕事というほどのことではありませんが。笑
今後に向けて今検討しておかねばならない事項をリストアップしておき、だいたい月に一回行っているミーティングで全体に共有します。2月ミーティングはちょうど昨日行われて、今後のスケジュールや機材のことなどを話し合ってきました!

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以上ざっくりと思いつくものを書いてみました。だいたいこんな感じでしょうか…?基本的に「誰かやらないといけないけど誰もやっていないこと」を拾い上げるようにしています。全部はできないので拾い上げた後選手に渡すことも多いです。笑

さて、この企画の次のテーマは合宿編です。ちょうど二月末から合宿なので、それに合わせて更新予定です。
次回は一週間後の行田クリテリウム終戦レポートです!