UTokyo bicycle racing team

美麻ロード
 瞬間とは、まばたきの時間を示しているのだ・・・という話が長野遠征中にふとなされたように思いますが、東京に帰ってきていつも読んでいるblogを読んでいたら、全く同じ話が数日前に載っていました。誰が話し出したのかどうしても思い出すことができないのですが、もしかするとその人は同じblogを読んでいるのか、それともただ単に偶然か・・・偶然だろうな。
 何はともあれ美麻ロード。タイミングの悪さと、厳しいコース設定からあまり面白いレースにはならないのでは、と前々から噂されていたにも関わらず、実際には非常に面白いレースでした。これぞロードというコース、走り方。Nippoの選手がところどころ展開や走り方を指導してくれたのも面白いレースになった原因でしょうか(しかしそのために学生の完走が8人でしたが)
 今回は完走が相当厳しいことはコースプロファイルからも察しており、来年にそなえたコース情報の収集と効果的な練習という二つの側面を重視しました。よって目標は
1,アタックにのって50キロ以上走る
2,アタックにのって100キロ以上走る
3,完走する
という優先順位で三つ設定しました。3を達成しても1を達成していなくては意味がないという事です。結局全部だめでしたが。
 1周めの終わりの登りでに最初の逃げ、4人が決まりました。日大3人とNippo一人。このレース最大の失敗としてはこれに入れなかったことです。そうすれば目標1は達成できていた可能性があります。単独で一時追うも、あまりの速さに追撃失敗。最初のペースは本当に尋常ではなかった。
 2〜5ではとにかく一度逃げをとらえて振り出しに戻してから目標達成のために逃げなくては・・・ということで前で集団を引きまくりました。しかし登りそこそこ、下りは猛スピードで集団が追っているのにも関わらずなぜか逃げ集団と差が開く。これはどうも学生の力だけではなかったようですね。さすがに速すぎる。
 6周回前後でペースが落ち着くのでもう集団に貢献するのをやめて潜伏を始めました。しかしもはや足は限界に近い。
 7周めの登りで完全にオールアウト、じきに下ろされました。
 結局集団は逃げをその後辛うじて捕らえましたが、素直に僕の実力を完全に越えたレースでした。足は絶好調に限りなく近かったし、強行スケジュールによる睡眠時間の不足もそんなに影響は与えませんでした(スポークがまた一本飛びましたが影響はなかった)。無謀ともいえる走り方も考えようによっては安藤さんのアシストにもなっているのでできることは全部やった感があります。村上春樹がいっているように「何かが(何も)達成できなかった」というレースの時もやれる限りのことはやったという満足感なり、次につながっているポジティブな手応えがあれば、また何かしらの大きな発見のようなものがあれば、多分それは一つの達成です。今回僕は誇りを失わない走りができた、それができなかったインカレでは今でも悔いがあります。すくなくとも誇りを持てる走りをしたいーそれが当面心がけること。結果は後でついてくると楽観します。
 帰ってからは三鷹寮で松永、高木さんとともにキムチ鍋を囲みました。うまかった。
 今井さん・高木さん車の運転本当にお疲れさまでした。監督、仕事が忙しい中毎回ありがとうございます。精進いたします