UTokyo bicycle racing team

JCRCレースリポート
Aクラス 群馬CSC 順周り8周48キロ(10周予定、台風のため2周短縮) 23人出走 20位(集団から20秒遅れ)http://www.jcrc-net.jp/kekka07/0706/s0706s1.html
レースの目的は、他の選手の観察をすることと自分のタイミングでアタックをすること。両方ある程度達成できたので、今回のレースは有意義だった。以下時系列でレースリポートをします。
 台風が接近しているため会場はやはり雨。ローラーや雨具を忘れたので、自転車でのアップは長時間できない。室内で中学以来のブラジル体操をやって体をほぐし、試合前40分間の試走で心肺を上げた。しかし寒かったこともあり165までしか上がらない。コースは、ホームストレッチからまず大きく下って、その後細かなアップダウンを繰り返し、最後に長い登りがあって、そこから一キロ弱比較的フラットなスプリントポイントがある。試走をして、最後の2周一人で逃げようとプランを立てた。
 出走はたったの23人、DNS続出だ。スタート後、雨のためゆるいペースが続く。2周目もゆるい、3周目もゆるい。ずっとゆるかった。集団からこぼれる人が少しもいない。振るい落としをするため誰かが仕掛けても、誰も乗らない。それがずっと続く。周りを観察すると息があがっている人もいるが、余裕そうな人がかなり多い。このままスプリント勝負になったら歯が立たないと思い、やはりラスト2周で仕掛けることに方針を定める。それまでは集団内で我慢していた。集団内の位置取りは、常に先頭の10人くらいに入るよう心がけた。雨だったため落車の危険性が高く、集団の中には埋まりたくなかった。アタックにも対処できる位置取りだ。何度かペースを引き上げようと試みたが、集団は微動だにしない。
 ラスト2周+500メートルくらいのところで二人が逃げ始めた。勢いがある。これに俺が乗れば3人になり、逃げ切れる可能性が高い。想定していたアタックポイントより少し早いが、逃げにのることにする。一人30秒ずつ引きましょうと示し合わせて、逃げ始める。ところが、一人がそっこー消える。二人になった。集団に戻りましょうか?ともちかけられたが、どうせ一人でも逃げるつもりだったので、逃げましょうと答える。結局二人でまる2周逃げはじめる。途中2度振り返ったが、視界には集団は見えない。逃げ始めてから一周、逃げ切れそうな予感。心肺は一時的に上がっているが、足は十分残っている。しかし、ラスト1周+500メートルのところでリアのシフトワイヤーが切れる。あべし!!アウタートップしか使えない。これでは「長い登り」が登れない。ここまで来てDNFか、それも悪くないなと滅びの美学に浸っているうちに、逃げを追ってきた追走集団の3人に追いつかれる。この時点で5位。これに刺激を受け気持ちが切り替わり、インナートップも使えることを発見し、ファイティングスピリットを取り戻す。走ってみると「長い登り」までは意外と走れる。一人抜いて4位の位置で、2位3位の二人を50メートル先に捕らえながらもりもり漕ぐ。しかし案の定「長い登り」で失速し、集団に抜かれて終了。結局集団から20秒遅れで完走。自分と一緒に逃げていたおじさんは、集団から逃げ切って3位入賞。
 書いてみて、「長っ!」と自分で突っ込んでしまったが、それだけ内容のあるレースになった。良い経験がつめたと思う。翌日はワイヤー系統すべてと、スプロケ&チェーンを交換して、マイバイクをリニューアル。