UTokyo bicycle racing team

神宮クリテリウム クラス3C 14位
大会前の合宿で調子が悪かったので、今回は、大会で復調のきっかけを掴むことが目標だった。
大会コースは6kmだったこともあり、とにかく前の方でレースを進めていくことを念頭に置いた。
しかし、レースが始まると、スタート時にまさかのクリートキャッチミスを犯し、最後尾からのレースとなってしまった。このレースでは一番やってはいけないミスだった。その後は、いうまでもなく厳しい展開を強いられた。とにかく集団後方にいてもどうしようもないのでポジションアップを目指し、踏み続けたが、前のペースが速かったためなかなか差がつまらない。結局、追いついたのはレース終盤の、4周目中頃であった。そこまで実質的にITTをしていた自分にはもうこの段階で、走れる足は全く残っておらず、勝てる可能性はなくなってしまっていた(と、少なくともあのとき思わされた)。集団はというと、ちょうど4周目の180度ターンを過ぎた地点で、牽制などによりペースが落ちた。勝てる可能性はもともと低かったが、このままスプリント勝負になったらもっと勝ち目がなくなると思った自分は、とりあえずそれだけは避けなければならなかったので、ペースアップして集団を分断し、そこで前の数人のうちの1人になれば少しは順位が上がるかもしれないと思い、一縷の望みにかけて、先頭に出て、そのときの自分に出来る限りの努力をして集団をひいた。しかし結果はそううまくいくはずもなく、最終コーナーを過ぎたあたりで自分の足も完成に止まって、他の選手がスプリントをしていくのを見つめながら力無くゴールした。
今回は、とにかく最初のクリートキャッチミスが全てだった。前半の集団ペースが速かったこともあり、結果的にそのミスの瞬間にレースは終わってしまっていたと言っても過言ではないと思う。逆に、あそこでミスしていなかったら、消耗戦、耐久戦になり、自分に向いた展開になったかもしれないと思うと、無念である。
チグハグな展開に沈んだ神宮クリテリウムだったが、出来る限りのことはしたので無駄ではなかったと思う。なんだかんだ言っても、最終の鋭角コーナーを前にも横にも誰もいない状態で、全速で曲がったときはとても快かったし。
さて、今回は初めて、astuto様からご提供をいただいた、ヘルメットのKALIを使用させていただきました。KALIは空気を切り裂いていくような感覚があり、思わぬ形でITTを強いられた自分が、集団前方に取り付くまでにスピードを上げられたことの、大きな助けとなってくれました。astuto様、本当にありがとうございました。
今回は、せっかくの都内での大会だというのに、良い走りができず残念でした。次回以降にこの悔しさをぶつけたいと思います。
立哨,役員として来てくださった、水田さん、和泉さん、金子さん、応援に駆けつけてくださった小藤さん、お忙しいなか本当にありがとうございました。また、試合を見てアドバイスをくださった三宅監督、中村さんも本当にありがとうございました。