UTokyo bicycle racing team

個人ロード 17/20周DNF
クラス2勢の最前列からスタート。やはり集団の密集度が高い。位置をなるべく下げないようにはするが、少しずつ抜かれ、隣でスタートした金子の10~20人後ろくらいで半周終了。そして、金子が吹っ飛んでいくのを目撃。他にもちょくちょく落車が発生するが、巻き込まれず。この辺り、集団やや後方と密度が下がっているところに位置取っていたおかげもあるかも(集団前方にいられれば一番いいのですが)。
2周目のトンネルで落車発生。一瞬ビンディングを外すことにはなったが、ダッシュした朝日の選手についていき、最後は自分で踏んで集団復帰。この辺り、余裕を持っていたし、凄く冷静だった。
登りは足をなるべく使わないようにやや位置を下げながら。それでも集団のあまり後方にはいないつもりだったが、4周目や6周目の登り返しで中切れを埋めると後ろには誰もいないという事態(秋山とか、その後追いついてきている人もいるようだが)。ぎりぎりではあるが、大丈夫な範囲が感覚的に身についている感じもある。中切れを埋める判断なども結構的確。3年目にもなると少し慣れてきたのだろう。位置取りも相変わらず苦手ではあるが、去年に比べればずっと自然にできるようになったし、走っている最中には悪くないと思っていた。
8周目くらいになると、きつくなってくる。登り返しで少し中切れが起きたが、埋めようという力はなく、京産の選手がイーブンな感じで追っていたのでそれについていったのを覚えている。
そして9周目、ついに緩む。10周目には集団が抑えられて大減速。そして集団はグルペットへと化していく。ちなみに自分は前を全く見られるような位置にはおらず、逃げが行くジーンすら目撃していなかった。
11周目に再び集団のペースが回復。そんなに早いペースではないものの、足がなくなってきている自分にはきつい。12周目あたりでかなりきつくなってきて、とりあえず15周を目標と思っていたのを覚えている。しかし、足のある何人かは飛び出していき、集団は疲労しているようで完全にグルペット。後から見ると周をこなすごとにLAPタイムが落ちていて、自分もなんとかついていける。登りではポジションを下げ、その直後の下りと、スタート地点から登り開始の間を利用してポジションを上げるという走法の繰り返しにより凌ぐ。
15周目終了時にはもう頭がぼーっとしてくるし、若干足もつりかけてくる。補給区間で位置を下げたくないためにゼリーを取るのは諦める(粉飴ボトルが少し残っていたのでゴールまでそれでいってしまおうと腹をくくる)。あと1周、あと1周と思っているうちに16周が終了。ところで、登りのたびに後ろの方で叫んでる人がいて、東大以外でもこんな人いるんだなあと思っていたが、後から聞いたら秋山だった(笑)。
集団ごと切られる可能性も出てきた17周目、登りでペースが上がる。序盤に比べれば全然速いペースではないが、死にかけの自分には十分すぎるほどだった。このペースアップで足がなかった人たちが遅れ、残りはほぼ完走という最後の分け目だった。それを乗り越えるだけの足がなかった。
ここで赤旗。終わった後は気持ち悪いし、立っている気力も湧かなかった。しばらくたって帰りの道中でもなんか気持ち悪いし、全身の疲労感が半端なかった。家に帰ってきた22時過ぎにはようやく食欲が回復してきて、2時間くらいかけて晩飯を食べた。今日も一日中半端じゃない疲労感だった。今までで一番きついレースだった。
終わった後は二度とレースなんかしたくないと思いましたが、不思議なもので、またしたくなってきました。2週間後の全日本選手権・エリート、頑張りたいと思います。
(反省点)
・指摘をもらったのは位置取りだった。自分としてはあまり無理もせず、そこそこ上手くやっているつもりだったが、周りから見れば全然とのことだった。集団の人数が減ってからだいぶ走りやすくなったが、それでも前の方にいくと密度が高く、走りにくくて下がってしまっていた。密度の高いところで走るのが苦手なようである。集団後方では無駄にブレーキと加速を強いられ、足がなくなってしまった要因になったと思われる。
しかし、去年よりはだいぶ上手くなったと思う。これは慣れと、余裕度(実力)のおかげが大きいと思う。これらに加え、もっと意識を高く持っていくことで(前の方に出ることを無駄に遠慮しないなど)さらなる改善が見込まれる。
・後半足がなくなってしまったのは、やはり乗り込み不足が大きかったと思う。最近、長い距離をなかなか乗っていない。もともと、エンデュランス系は得意なつもりなので、きちんと練習を積んで備えたい。
(補給についてのメモ)
・補給を受け取りに行くのはかなりロスになると感じたので、なるべく最初に搭載していった方が良いと思った。
・今回はピットインリキッド4本、スポーツ羊羹1本、ボトル2本(計1.5Lほど、うち1つはかさ1/5ほどの粉飴入り)を初期搭載とした。食欲は湧かないので、スポーツ羊羹は不要だった。それを除くと、1300kcalほどで、レース時間を考えるとちょうどいいくらいかと思ったが、後半ゼリーが欲しくなった。ピットインリキッドはある程度吐き出してしまっということもある。後半の局面までは残れたので、この長さなら5本は積んでよかったか。
・今回はボトルを2回受け取った(1回はすぐに落としてしまったので)。1本受け取れば最後まで走れると思った。(とは言っても、レース後は熱中症・脱水症状気味だった、ただこれは気持ち悪くて結構吐き出したせいが大きいと思う。)
(謝辞)
植田はじめサポートしてくれた部員のみんな、そしてOBの皆さま。皆さんの応援が本当に力になりました。ありがとうございました。監督も良いアドバイスをしていただきありがとうございました。監督や部員、OBのみなさんにいいところを見せたいというのが凄くモチベーションになっています。
また、毎度のことながら、タイヤには日直商会様よりご提供いただいているMichelin PRO4を使わせていただきました。ありがとうございました。フレームとホイールはいつもお世話になっているG.S. Astutoのものを使っています。凄く愛着のあるバイクです。これからもよろしくお願いします。