UTokyo bicycle racing team

TTT 7位
あんまり記憶が定かではないですが、考えていたこと、後悔していることなどを勢いのまま来年に向けて書きます。
びっくりするほど緊張感がなかった当日朝。レジに乗っている間ももう本番なのかとか言ってまったりしていた。会場に着いてからも時間は余裕あったし、徐々に緊張や興奮も感じるけど大した感じはなかった。しかしだんだん風が強くなる。行きが向かい風、帰りが追い風という例年と逆の状況。なんだか怪しい雲行き。
試走。風が本当に強くいつもの練習のノリを思い返せない。ここらへんから緊張というより不安感が出てくる。ピットに戻るとみんなが全力でサポートしてくれる。安心感が増すとともにああ本番なんだ、浦さん林さんのTTTはこれで終わりだから全力を出そう、気を付けることなんて2つしかないと集中できる。
出走。1本目往路は風に苦しむ。浦さんの指示で後ろに下がるときの回り方を変えつつこなす。自転車は風であおられるし、出力がなかなか定まらない。開き直ってケイデンスをしっかり数えることを意識。パワーは見つつも多少は仕方ないでしょうと。別に大してしんどくないが、風で気を使うことが多くメンタルが疲れる。
1本目復路。打って変わって風をあまり感じない。アウタートップでもケイデンス上がるしいつもと全く違う。和泉さんがちょっとしんどそう。軽くしんどい発言を折り返しでしていた気がする。どこかで和泉さんが付き位置になる。自分も浦さんの後ろがしんどくなる。2番目で追い風は想像よりしんどい。ちょっと引きを短くする。それでもしんどい。浦さんから離れたりしたので待ってと叫ぶ。落としてくれる。ここで一回付き位置にして林さんと場所を入れ替えたのか、浦さんが落としてくれただけなのか、両方なのかは覚えていないけど一瞬楽になる。折り返しはもうすぐ。
折り返し。やっぱりかなりしんどかったのかダンシングがふらふら。折り返し遅れる。補給は無事取れるし、無事入る。水を真正面にぶっかけられても何も感じない。ダンシングできなくて加速は後ろの人に任せる。しんどい。おしり痛いし、筋肉も痛い。付き位置で2回くらいローテ飛ばして回復。復帰して回すも先頭で踏めない。風が強くて坂道上っているみたいだった。先頭に出た瞬間に風に飛ばされたくなる。後ろに下がるときもそのままふきとばされたい衝動しかない。補給してふらつく。気を付けるべきことなど完全に頭になくて、後ろへ付けばふらつかないとしか考えていない。半ばで明治大学に抜かれてしまう。浦さん林さんごめんなさいとしか考えられなくなって、鬱。でもまだいけるまだいける、俺は強いんだろあああって踏んでいたら気づけば折り返し。上村がいるんだろうけど何も考えられない。
あと4分の1だって考えても心は晴れなくて、それでもとりあえず何か叫んだ。今回は浦さんの後ろは林さん。浦さんが鬼引きしだす。和泉さんが叫んでいる。林さんちぎれそう。ちょっと浦さん待ってって3番目だけど叫ぶ。それでもしんどそうだったので浦さんの後ろでローテ。なんでこれをやらなかったんだ。ケイデンスが高い。もう距離もわからない。80分が近くなってもうすぐもうすぐって唱えてもまだまだテントは見えない。浦さんのスピードが落ちた気がして抜く。誰かが上げろと叫ぶ。必死で回す。叫んでいろいろごまかす。痛いとかしんどいとか何もなかった。気づいたらゴールしていた。
悔しいしかなかった。7位と聞いて安心したけど、安心してはいけないのだろう。レース中の反省点で一番は1本目復路で浦さんの後ろ消費が激しかったこと。あそこで消費を避けられたら2本目往路もうすこしまともに走れたのではないか。Ifはないにしてもあれが本当に悔やまれる。あそこで林さんと交代しようと声を出せれば。コンディションが難しいなかで、「対応できませんでした」この大学にとってはNGワード。粒が他大よりもそろっていない中で戦うには細かいところで調整してやるしかないのに...
それ以上に悔しいのは自分がLT相応の働きができなかったこと。一人になった後はなんでこんな弱いんだとしか考えられなかった。もちろん指標であってそれが全てではないけれど、もっと追い込めたのかなとか、改善点があっただろと思ってしまう。悔しい。あと自分は2回TTTに参加できるわけだし、この経験、歯がゆい思いを大事にします。こんなに長々と書いたのは自分が忘れないためです。
最後になりましたが、監督、OBの方々、サポートのみなさん、立哨・役員のみなさん本当にありがとうございました。こんなにサポートされたのは初めてで、すごく心強く感じました。監督にはサポートの指示等もしていただき、走る身としては本当に助かりました。柿木さんには練習の何から何までお世話になりました。感謝でいっぱいです。来年はメンバーが変わりますが、今年以上の結果を出したいと思います。ありがとうございました。