UTokyo bicycle racing team

インカレロードの報告です。
今回は4年が院試で合宿不在ということで、我々の代で日程、練習内容等全てを仕切る必要があった。安井さん以降なかなか目立った実績が挙げられていない中で本当に自分たちだけでやれるのかという不安がかなりあった。
7月ごろが不安のピークで、総務の同期や元同クラ、高校の同級生といった運動会のみんなにとにかくどうしていくべきかを聞きまくったりしていた。
しかし実際8月に入ると良い感じで負荷が掛けられ、愛媛では一人一人が追い込める充実した内容の練習ができていた。(団抜きとの兼ね合いで後半はオーバーワーク気味の選手を多数だしてしまいグダりかけていたのは去年のを改善できてなかった。)
今年のチームTTで機材の準備とかの責任者を任され、ひとつひとつタイヤを貼っていたときなぜかたぶん上手くいくんだろうなという感覚があった(結果は接戦の中の4位だった)。自分が実際に関われば関わるほどその試合がどうしても落としたくないという気持ちになってくるからなのかな。今回のインカレに関しても8月の練習を思い返して、自分が赤旗を振られている姿が全く想像できなかった。最低でも完走はできる、プラスして高い順位をとってやろう、と臨んだ。
初めは落車しないように慎重に。1周目が何故かスローペースで長い上りで先頭に出る。そのままのペースでトンネルに。しかしトンネルに入ると後方から大量の落車音が。恐らくこのコースを初めて走る人も何人かいたに違いない。
その後もタイトコーナーやとある下りで落車がおきるも冷静に回避。2周目も落車が何度か起った。上りは数十秒程きついペースがあったが難なく耐えて練習の効果を実感する。
3周目になると集団の人数がなかなか減らないからか先頭がちょっとした短い上りでもペースを上げて脚を削りにかかってくる。4周目の後半の下りで少し先頭で踏むと後ろと離れたので、その直前に出来ていた10人程の追走集団に乗ってローテしてみる。人数が少ないのでここの下りは精神的な楽ができた。
5周目に入ってメインに吸収され、このへんから四頭筋がピクついてきた。暑さもあってドリンクを飲む頻度を増やす。逃げと1分半程の差を保ちながら淡々とすすむが脚がやはり徐々に削られている。
そして7周目の上りでなるべくきつくないように力を抜きながら走行していたら気づけばメインは数10メートルほど離れていた。もうもがく力はない。一緒に遅れた慶應の大越選手、筑波の児玉選手、明学の鈴木選手らとメインが見える位置を保ちながら追走。大越の「ここ踏ん張ろうぜ!」の声が力になる。
周回最後の上りでついていけなくなり、ここから単独走に。追走はメインに追い付いているのが見える。
8周目はつらいがもう制限時間との戦い。とにかくベストを尽くして走るしかない。周回後半になると沿道に常に地元の方がいらしており、「がんばれあと1周だ!」との声を受けて希望を持ちながら走る。かなり微妙なタイム差。コースの各ポイントにいらしている役員の方は誰も赤旗を振らず通過させて下さったので、多分大丈夫かなという心持で8周目最後のコーナーを曲がった・・・。
しかしスタート地点には残り1周を示す周回番はなく、代わりに赤旗を振ってレース終了を告げる役員の方がいらっしゃった。残念ながら残り1周で終わってしまった。
あとで聞いた話によるともう数10秒早く戻ってきたら通してもらえたらしい。7周目の坂で一緒に遅れた選手はみんな完走していたので、もう少し踏ん張れたらと悔しくなる。1周目の上りで落車を回避したのに味をしめて、その後の上りでも全て先頭に出たのがまずかったかな・・・。
浦に先に完走されたのもとても悔しいのですが、「東大には安井さん以外にもまだいる」ということを示してくれたのはとても嬉しい。自分も完走はできなかったが全国のレベルに小指くらいはかかったかなと実感はできたので来年のシーズンに向けてまた出直したい。今後もまだロードレースは何個かあるのでそこで来年につながるいい走りをしたいですね。
監督、OBの皆様、西岡さん、清水、中村、内田、吉田サポート本当にありがとうございました。
スポンサーの日直商会様、深夜に及ぶご相談にお付き合いいただいた柿木ご兄弟、愛媛でお世話になりました伊藤豊明さん、重ね重ね御礼申し上げます。