UTokyo bicycle racing team

〜全日本学生選手権チームタイムトライアル&個人タイムトライアル〜

1日目:チームTT 8位 2:21'38 ave. 42.36km/h

 今までの試合で一番入念に準備した大会.1ヶ月前からこのための練習を始めて,最後の週は雨でも(というか雨の日しかなかった(笑))練習したし,配分や誰がパンクしたら待つかなども決めてあとは走るだけという状況.

 最初は安井120秒中村60秒水田荒牧20秒づつという配分.1周目はきついながらも何とか持つかなといった感じで走れたが,2周目に入ったところ(およそ44km地点?)でパンク.なんか後輪にネジが刺さっとる(汗)‥‥

 この時点ではまだ落ち着いて立哨の人を探してホイール交換してもらおうとするが,なんとその人は立哨ではなくパンクでリタイアした選手!パンクしてリタイアなので当然代輪なんて持ってるはずもなく,どうしようもないこの不運な状況に頭が真っ白.事前の取り決めで序盤で自分がパンクしたら水田か荒牧からホイールを貰う事になっていたが,どちらにするかでもゴタゴタしてしまい結局3分ほどロスしてしまった.最上級生であるにもかかわらずパニックになってしまった事が恥ずかしい.

 ともかく安井,自分,水田の3人で走り出すが,大幅にタイムロスしてしまった事でいやでも「この先走る意味があるのか‥」という考えが浮かんできてしまい,しかもこの段階で3人になってしまっては残りの60キロが地獄である事は日の目をみるより明らか.さらにホイールを変えてメーターが使えずペース設定が難しくなり,正直もう走るのをやめたかった.
 2周目の復路の向かい風区間で一度限界まで踏んでしまい,ついに60秒ローテが維持出来なくなる.ここらへんが精神的には一番辛かった.しかしここで水田が頑張ってくれて自分が引く時間が短くなった分を穴埋めしてくれ,3周目に入るあたりまでに何とか回復し,またメーターがない状況に慣れてきてリズムを取り戻す.

 3周目の往路はもはや何も考える元気がなくなってダンシングしまくっていた事しか覚えていないが,復路に入って水田とハスて落車しそうになったあたりで記憶を取り戻す.ハスったタイミングがちょうどドリンクを飲もうとして片手を離していた時だったが,小学校の障害物競走で平均台から落ちてDNFした事のある自分史上最高のバランス感覚を発揮して何とか踏みとどまる.
 終盤になるとここまで鬼神のごとき牽きを見せていた安井もきつくなってきて,自分も水田もシッティングで踏めなくなってダンシングしまくり.残り5kmの表示を見ても「あと5キロしかない!」じゃなくて「あと5キロもあるのかよ‥」が正直な感想.ラスト500mで先頭交代してもう自分が牽く事はないであろう事を悟ってからやっと終わるという実感が沸いた.

 タイム差を見る限りあのパンクがなければ4位までは射程圏内だったと思うし,何より7位との差が5秒しかなかったことに「あのときの5秒が‥」と何度も考えてしまう悔しさがあるが,その7位の中京大も骨折者が出ながらも最後まで走りきったらしい.これだけの距離になるとどこも大小はあるながらもトラブルを抱えてたんだと思う.
 ともかくトラブルを乗り越えてまがいなりにも全国大会の賞状をゲッツ出来たのは素直に嬉しい.最初から最後までガンガン引いてくれた,今回の最大の功労者である安井.後半のもっと引けという先輩からのプレッシャーに見事に答えてくれた水田.みんながパニックになっているときに自らホイールを差し出すという決断をしてくれた荒牧と,全員の力があっての入賞だと思う.

 トラブルシューティングに甘さを感じたが,先頭の配分,ペース,体調管理など,事前の準備はほぼ完璧だったと思う.走り終わった段階では3周目はとんでもないスローペースである事を覚悟していたが,安井がきちんとペースを作ってくれたお陰でリザルト上ではそれほどペースが落ちていなかった.数々のアドバイスを頂いた上に現地での応援までして頂いた柿木先生兄弟方には感謝してもしきれないとおもう.本当にありがとうございます.

来年も自分以外の3人のメンバーは残るので,新たな4人目が現れて実力が発揮できれば再びの表彰台も夢ではないと思う.特に水田以外の2年には期待しているので,頑張って欲しい.


2日目:個人TT : 73位 45'27"074 40.53km/h
 一昨年,昨年と序盤突っ込んで失敗したので,今年はスロースタート.結果最後までペースを落とさずに走りきれたが,逆にちょっと突っ込まなさすぎてもっと追い込めたような気もする.まあタイム的には想定の範囲内か.
 森泉と宮崎の応援がかなり力になった.というか応援してる方も楽しそうだったので自分も来年行こうかなと思った(笑)

 監督いつもありがとうございます.