UTokyo bicycle racing team

〜2days木祖村〜

遅ればせながら、木祖村の報告をさせていただきます。
結果:個人タイムトライアル11位、1stステージ6位、2ndステージ3位、総合4位
(このおそろしい筆不精の言い訳をさせていただくとすれば、土曜日に学校を休んだ代償のレポートの山・TTTの準備の山・僕個人の自転車の装備換装作業の山。)
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1日目
TTは目標とした12分を切ることができず少し残念。まあここはテクニックや装備と割り切る。
しかしこのTTでおそろしく疲れてしまい、1stステージスタート時には完走を最低条件に掲げて。
200人ということもあってとにかく人が多い。集団後方に下りやカーブの度に下がってしまうが、落車や集団落車にだけは細心の注意を払って走る。TTの疲労もこのあたりではもう完全回復。
人数も減りやっと集団も落ち着いたくらいで京産の木村・吉岡が動く。しかしまだ残り周回もあるので余裕だろうと思っていたら、これが決まってしまう。その上おじさまたちは全くと言っていいほど牽かない。どうやら「有力選手のアタック・逃げは全力で潰し、決まってしまった逃げは追わない。とにかく最後のゴールスプリントまでしんどいことはしない」主義のよう。学連のレースとは雰囲気が違う。イエロージャージの高岡さんだけが先頭を牽く(高岡さんのチームメイトも助けず(謎))。
さすがにこのままではいけないので、中村さんの神がかり的お告げのタイミングで登りアタック(アタックとよべるまでもないペースアップくらい)して前を追う。何名か合流して最終的には6、7名の追走集団が組織される。が、なかなかその中でも牽いてくれる人がおらず前との差はあまり縮まらない。昨年の秩父宮杯でお世話になったチームCBの高橋さんだけはその中でも積極的に前を牽いてくれた。やっぱりわかってらっしゃる。
しかしうまく前との差を縮められないまま最後の周回に入る。もうこれは前を捕まえるのは絶望的としてこの集団の頭を取ることに切り替える。前をひかない選手のうち必ず最後に力を残している人がいるはずなのでトンネルを出て橋を渡ったあたりから小さなアタックをしてこの集団をバラす。というか後ろのメイン集団も後ろすぐに迫っていてびくびく。
最後の坂に単独で戻ってきたまではよかったがやっぱりここまで脚を使ってしまっていたのでタレ、前を牽かなかった選手1名にさされてゴール。
まあ、京産の2人には完敗ですがやれるだけのことはやり、最悪の事態は避けることができたという感じ。
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2日目
京産の二人とのタイム差から考えるに、逃げるしかないわけですが、相手もそれを分かっているので難しい。とりあえず試合前には、マークの配分(恐れ多くも今井さんと高木さんに協力していただく)と脚にオイルを塗りたくるという出来る限りのことをして出走。
集団はすぐに前と後ろに分かれる。僕はうまいこと前集団にいて楽な時間を過ごすものの東大の姿が見当たらない。しかし吉岡も見当たらないのでじき後ろ集団も追い付くだろう。しかし吉岡ほか後続集団の方々が合流しても東大の姿がない。これは京産3人がいるこの集団にこのままいつづけても針のむしろ状態は明らか。積極的に集団前めで逃げのチャンスをうかがう。
しばらく小さなアタッなどあるも決まる気配なし。とここでFUJIの選手がアタックしていて僕が集団のまえを牽いていたときになぜかポッと前に飛び出してしまう。しかもFUJIの選手はもうすぐそこで目の前。これは行くしかない。京産もこない。力の限り踏む、これは絶対に決めないといけない。後ろから3人合流して5人の逃げに。
しかしまるまる6周という残り周回と、あまり脚のそろわない逃げメンバー(とはいえこの状況で逃げを形成できただけでも幸運と言わざるを得ないのだから、文句は言えない)。最後までこの集団でいけないことはすぐに分かった。自分の首を締めないギリギリで僕が長く牽いてこの逃げの寿命を延ばす作戦。しかし一人ずつ人数が減ってとうとう一人。残り二周。沿道の応援が本当に力になる。
最大45秒あった差が15秒にまで。独走はやはりきつい。先導バイクのおねえさんの表情にも憐れみの色が。一瞬集団に下がることも考えたが、京産“チーム”のいる集団に戻ることはできない。粘りまくってSGの坂まで耐えた。
ここで幸運なことに木村・そして島田選手の二人のみが追い付いてきた。どうやら集団からアタックして追い付いてきたよう。ここで集団で(速度差つけて)追いつかれていたら終わっていた。
力を振り絞って二人に合流し3人逃げができる。
もうあとはやるだけ、踏むだけ。すべて出し切ってゴール。3位。
やることはやって後悔することはないのはそうなのだけれど、やっぱり優勝したかった。。。。
しかしこの日のレースは自分にとってとても自信になりました。

この日は中盤まで結構な雨だったのですが、相変わらずSWANSのレンズは水をはじき、曇ることなく僕の視界をキープし続けてくれました。本当にありがたい。以前使っていたルディはレンズの撥水が今一つなのと重量が少しネックでしたが、SWANS・CYNIUMはいうことなしです。原さん、いつもありがとうございます!

東大に日直商会さまよりサポートしていただいているデローサR848、最初乗った時は前に乗っていた超高剛性フレームの影響か「柔らかっ!!」と思いましたが、乗りなれてくると・踏みなれてくると、とてもいい感じです。“しなやか”という言葉がぴったりのフレームです。またそのおかげか後半にも脚が疲れにくく、その意味でタフなフレームのようです。この日さいごに粘れたのもこのフレームのおかげです。

的確な指示を出していただいた監督、サポートに来て下さった宮崎さん、有田さん、三谷さん、一緒にレースを走っていただいたOBのみなさん、ありがとうございました。