UTokyo bicycle racing team

7周目、捕まる直前にアタック

集団内

マーティン

Blue Wychスタッフと

Japan Cupレポート

今年もJapan National Teamでやってきました!アジア唯一のワンデーHCレース。プロツアーやプロコンが多数来ているなかでどれだけきちんと仕事ができるかが主要テーマ。

10月に研究が始まったばかりというタイミングを利用して先週は鴨川でNationalの合宿に参加し、土井さん(ハイナンに参加)以外のメンバー+宮澤さんという構成で1週間乗り込んでコンディションは良かったし、なにより経験豊富なみんなの走り方を学び、登坂やTTなら十分に通用するという自信もつけて試合に臨むことができたのは大きかった。みなさんありがとうございました。

土曜日のクリテリウムは内間エースでそれ以外は元気があったらいってもいいよとのこと。元気はありますが後ろでひらひらしていますとの宣言をして(笑)その通りひらひらしていました。しかしものすごい人垣と声援で耳が痛くなるようなクリテリウムでした。まあ明日があるし。。。という雰囲気だった他の選手もパレードで試合会場にやってくると、ずいぶん発奮していた様子だった(笑)あまりの人の多さに笑うしかない。これならがんばるわって感じでしたね。もちろんそのとき求められる仕事の枠組みでベストを尽くすのがプロというものだけど、やっぱり人間なので応援が熱心だったらがんばるし、誰もいなかったらくじけるものです。なんにせよ大変な応援をありがとうございました。内間は終始位置取りは良かったものの、最後についた相手がよくなかったらしく、10位ぐらいに終わってしまった。ともかく翌日に切り替える。

イタヤで夕食、プレゼンと結構忙しい夜でした。まあ今日は余裕だったかな〜とか思っていたけどマッサージを受けると割に疲れていたのできっちり回復せねばと思いつつ、10時ごろに就寝。ぐっすりと眠れて良く回復しました。

朝はホテルが鶴カントリーだったのでスタートまで非常に近く、いたってのんびり。確実に準備をすませ、出発。

今日は逃げるつもりだったので結構アップを熱心にやったし、スタート最前列に構えた。そしてスタート!いきなりアクセルを踏み込んでいく。

古賀志の入り口を10番手ぐらいで通過し、中盤でトップに立ち、オラオラオラ!ってな感じに上げる(2min, 425W)。ドラパックや小坂選手を振りきり、いい感じに上げているとつづら折りを超えるところで福島さんにとっつかまり、パスされ、これをぴったり追う形に。2人で後ろをかなり離して下りに入る。苦手意識があったこの下りだが、福島さんの先導で無事スムーズにクリアして平坦へ。下っても後ろが全く見えないので、次にくるやつまでは待とうと話し合い、7名のグループが到着したところで逃げ集団として踏みはじめた。集団に容認されたという情報も受け取り、吉田を加えてJapan Teamとしては万全の体制。都貴さんと福島さんがいるおかげで精神的支柱もあるし。

差は1分以上は開かなかった。人数が多かったせいだろうか。しかし本格的に追撃するのは待ってくれるようだ。淡々とローテを回して進む。(なぜか一人ローテに入らなかったけど)

とにかく丁寧に走って力をためていた。山岳賞も吉田共々完璧に無視。この逃げは隠れみのに過ぎず、本来の仕事は捕まってからだと申し合わせてあった。4〜5周過ぎてタイム差が不穏なことになってきた。かなり早いタイミングだなと思ったがある程度予期していたことだったので、備える。古賀志で集団が来たが、最後のタイムのつまり方が速かったのでもしかすると結構かかっているかもしれないと思い、念のために少しかけながら山頂付近で吸収される。(ついでに先頭で走って応援されまくるという役得)するとガーミンの列車の真後ろに(笑)下りのラインがちょっと日本人の典型的なラインと違いますな。重心が高すぎて(=背が高すぎて)切り返しがしにくいのかも。

そのまま下ってから半周したところでぶわっと後ろから人が来て特等席は終わりました。で、しばし後ろでぴよぴよする。一度ボトルと食べ物を運ぶ。

そろそろ来るよな〜。やばいね〜と思い、一発刺激にカフェインタイプのゲルを飲む。初めてだったけど効いた。残り3周の看板を見る。そして古賀志上り下りで生き残りをかけた死闘。

少し集団から遅れたが、一人ではなかったので命拾いした。そして鶴、残り2周の表示、古賀志でもう一通り死闘。遅れるも平坦を使ってまだ生き残る。宮澤さんなんかの走りを観察していると効率が圧倒的に違うのがわかる。

平坦区間で少し息をつく。前が相当牽制しあって、たまにアタックがかかり2位争いの緊張がかなり高まっている。そして萩付近の平坦で佐野さんやドラパックを中心としたアタックがかかり、集団が割れた!他チームほぼ1人ずつ前に入れて後ろに引く人が残っていない。孤立した土井さんと新城さんが自らギャップを埋めると勝負が終わってしまうために躊躇する。今こそ!と思い前にでると割れた前集団を全力で追撃、後ろ集団を引き戻して土井さんのピンチをリカバリできた。ここが今日の(個人的な)ハイライトでした(笑)

このとき使った足でもう鶴、古賀志を生き残ることができないことを悟ったので、最後に射撃場過ぎでのSaxobankの選手のアタックをチェックに行き、(チェックしきらず失敗)鶴カントリーの登坂でお役御免

ジャンを聞きながらとりあえず完走はできるね〜と思いながら死につつ古賀志を登坂。何人かに抜かれるが、もはやそんなことはどうでも良く。

ラスト1kmの最終周回コースで吉田を含む3人ぐらいの集団をお見送りして一人でゴールに帰ってきました。別に上位にからんだわけではないけど、去年とは全く違った充実感。
チームとしての成績に結びつかなかったのは残念でしたが、自分が成長したところは感じました。

JCFスタッフの皆さん、土井さん、内間、小森、吉田、そして応援していただいた全員に感謝です。