UTokyo bicycle racing team

熊本国際ロード2010レポート
前週まで金曜ーインターバル系の高強度、土曜ーオーベスト練で乗り込み、日曜ー再びオーベスト練で負荷をかけることができ、調子の良さを感じていた。加えて厳しい登りを含む周回コースと最も得意とする設定。UCIレースとはいえ、学連選抜チームのエースとして上位に食い込むことが役割だった。

トラブルもなくスタートラインにつく。序盤は鹿屋、シマノから逃げがでて非常に落ち着いた展開。チームオーダーとして越海、笠原に序盤を任せるが大きな動きにはつながらず失敗。気をとりなおして越海には補給等を手伝ってもらい、笠原はU23の総合も見据えて体力を温存するように指示を出す。

半分を過ぎてからちょこちょことペースが上がりはじめる。各ペースアップにもそこそこにうまく対応できていたと思う。中尾にいけるならいってもらいたかったが、ついていくだけで精いっぱいという状況になっていたようだ。学連選抜で前で展開するのが一人だけになってくる。

そして残り4周ぐらい?のところで決定的な動きが始まった。佐野選手などを中心として強烈なアタックが繰り返される。もう一歩のところでつききれなかった自分は、一時野中選手、福島選手と組んで3人の追走集団を形成するが、決定打となったアタックについていくために死力を尽くし、足が終わった自分はゆっくりとローテーションを回すことで精いっぱいで、ペースを二人が早めたときにちぎれてしまう。

そこからしばらく一人で死んだ足を無理やり回してぽつぽつと走った。今回の役割を失敗し、身体は完全に消耗しきっていたが、ともかく投げないことがここは大事だと思ったからだ。

第2集団に追いつかれ、一時入るが登りでついていく足がなく、ここからもちぎれる。そのうち福島さんと再び合流して二人でなんとかゴールを目指す。

途中錯乱して自分の居場所が長野だと勘違いしていた。数分後に現在位置を思い出す。足がつる。ともかくゴール。

成績を良くするためには、決定打となった11人の逃げが決まる時にオールアウトせず、第2集団で好順位を狙えば良かったが、そのような勝負をしに来たのではなかったし、なんといってもエースとして最後まで攻めきったことは、結果が伴わなかったが良かったと思う。また、苦痛に負けないで投げずに完走して良かった。

というわけで、学連のみなさん好順位を上げられずに申し訳ない。ただ、きちんと全力を出しきることはできました。

倉田団長、玉木コーチ、三宅監督、チームのみんな、厳しい戦いの中全力でサポートしていただいてありがとうございました。