UTokyo bicycle racing team

レースレポートの続き

飯田ステージの後、休息日をはさんで富士山ステージに挑む。富士アザミラインのほとんどばかばかしいほどの凶悪な上りはここまで1分以内に収まっている総合争いの大枠を一気に動かし、決めてしまうと思われた。

休息日にも少しアザミラインのほうに試走に出かけ、完全な休息にはならないように気を払ったつもりだったが、体調というよりリズムが少し崩れたか。

別に何が悪いというわけではないのだが、不安な気分でスタートラインにつく。ブリヂストンが最前列を固めている。飯田の走りから予想としてはサレルノ選手とnippoの二人の選手が本命だと思われた。

スタート直後からあきらかに頭のおかしなスピードで30人ほどが抜け出していく。さっさとこれをほっといてペースだけで行こうという考えがちらりと頭をよぎるが、おそらく何人かはそのまま頂上までいくだろう。そして身の程知らずかもしれないが、この日はその何人かに入ってやろうと大きな野望をもっていた。それで、視界にきっちりとらえられる範囲で後方からじわじわ追撃。次々に前方は崩壊が進み、人が降ってくる。そして3キロをすぎるころにはこちらも追撃グループが組織され、ラファのラプソーン選手、狩野選手、長沼選手と4人で追う。しかしまず長沼選手が切れ、そのうち僕とラプソーン選手が狩野選手の力強いシッティングにじりじりと遅れる。勝負を放棄したくない僕ら二人はもはや限界であることが頭ではわかっていたが、ギリギリまで踏み込む。しかし抵抗も空しく3/4ごろには完全にクラックしてしまい、ホンコンチャイナ、シマノ、グムサンの選手からばすばす抜かれていく。

失神しそうだった。みんな蛇行しまくって18%の馬返し後を進む

全精神力をもってバイクを進める。最後の最後にラバネロの鎌田さんに並ばれ、一度抵抗したがこれも抜かれた。本当に死んでるな・・・

薄い空気に頭がガンガンしながらゴール。ゴールした時には本当にこれで全てを失ったと思った。

しかし、これまでのステージの微妙な貯金と活躍できたメンバーの違いからむしろ総合は2つ上がって14位へ、複雑な気分だがまだ総合も終わっていない!

ともかく割り切って翌日への英気を養った。