UTokyo bicycle racing team

実は私も、ツールド沖縄から帰ってきました。とにもかくにも、まずブリヂストンアンカー関係者の皆様、本当にありがとうございました。もし関係者の方が見ていたらと思うので、長文レポートです。

事の始まりは、飛行機輪行の悲劇。輪行袋を開けたら、フォークが曲がっていた。慌てて馴染みの自転車屋さんに電話して、メカニックコーナーで、ダメモトでフォークを借りられないか嘆願することにした。夕闇に包まれつつある中、アンカーのメカニックの方に相談したところ、展示品の女性用自転車フォークを貸して頂けることに!強度確認の電話や、フォークの交換、さらにシマノの方がホイールの振れ確認やディレイラーのチェックまでして下さった。これはもう勝つしかない!と、アンカーの方がプレッシャー。いやいやいやまさか。

ルンルン気分で乗ってみたものの、なんか変。これがカーボンフォークなのか。当日、スタートは割と前方に陣取ったものの、安定しない自分の走りに自信が持てず、ヨタヨタと遅れる。サイクリングスピードの人にも抜かれた。数キロ走って、沿道の母親を見つけて、もう止めようと思った。路面は雨に濡れきっている。フォークを傷つけないよう、メータすら外したのだから、滑ってフォークを傷つけるくらいなら・・・しかし下りでスピードがついて、母親の前を笑顔で素通りしてしまい、止まる機会を逸した。えぇいもう走ってやる!メーターがないから距離が分からない。速度も分からない。けど、とにかく先にいる選手全員ぶち抜いてやるつもりで走り続けた。ただし、ふらつくので手は常にブラケット上部、水は立ち止まって飲む、ダンシング不可。同カテゴリーを抜いて抜いて、ラスト数メートルで、雄叫び上げながらさらに一人抜かせてもらった。

のどの渇きと、何となく呆然とした状態で、アンカーブースへ直行。走行中ギシギシ鳴っていたけど、大丈夫だったかな。テキパキと分解してもらいフォークを返納し、さあ抱えて帰ろうかという場面でアンカーの方が「運んであげるよ」!紳士お二人にマイバイクとホイールを駐車場まで運んで頂きました(数分は歩くような距離)。感謝を通り越して、恐縮しっぱなしでした。

今確認したところ、96人中58位。なんだこれ。こんなの認めない。確かにフォークが曲がったのは、自分の梱包が甘かったからだ。だから、自分が悪いし、これも実力のうちだろう。でもでもでも!!悔しい。

今回は自分の不注意で多くの方に迷惑を掛けました。パニックに陥った私に冷静にアドバイスを下さった鳴木屋さん、貴重な機材を貸してくださり、最後の最後までお世話して下さったアンカー関係者の皆様、そして精神的に支えてくれた両親に、改めてこの場を借りて、本当に感謝します。コースは自分向きだし、恩返しも兼ねて来年は勝ちに行きますよ、アンカーバイクに乗って。