UTokyo bicycle racing team

立川クリテ、クラス1+2
前日のチームロードの疲労感とクラスのメンツとの実力差とから完全に開き直った。完走など考えていたら何もできないので散る覚悟で何かを起こそうと思っていた。一方で肝心の西薗はめずらしく及び腰なコメントをレース前にしていた。それでもとにかく胸を借りるつもりでぶち当たっていく方針に変わりはない。
スタート1時間前、公園外周の公道でアップ。赤信号からのカーペーサーで加速の感覚を掴み、単独45キロ維持で心拍も十分。いつものチャリ通のリズムに近く、かなりきている。2周目は3人で落ち着いて35キロローテ。ローラーが苦手な自分にとってこの開放的なアップで気持ちは高まる。
・レース
穏やかなスタート。すぐにローテが整い無理なく進む。1回目のポイントは集団から落ちない程度の加速で通過。西薗同じく後方、今井さん最前方。ポイント後再び安定なローテに入り2回目も集団後方でおとなしく通過、と思いきやその前に隣の首都大の人とSTIがぶつかりガチャガチャガチャガガガ…
っと間一髪体勢を立て直し事なきを得る。もう少しで集団の真ん中でこけるというかなりたちの悪いことをやらかすところだった。とりあえずここまでほとんど無理はない。意外と脚は回っておりいつでも前に出られる状態だ。
3周目に入ってまもなくカウンターを狙うような加速感が集団内に漂ったのでするすると前に出る。様子を見ながらの加速合戦が何度かあり、順天がぐっと出たところにここぞとばかりに食いついてそのまま発射した。こうなったらもうその場の流れに従って踏みまくる。逃げは成功し、前日のチームロードのような感覚で3人でゴリゴリ回しながら3回目のポイントを分け合う。
「あんま踏みすぎるともたないぞ」「差は十分だ、回していこう」とも言われるが、残念ながらもたせる気なんてさらさらないんですよこっちは。この時点で十二分にきついが巨漢二人にほとんど引いてもらいつつ、自分が切れそうになると一呼吸待ってくれたりしつつも逃げを維持し4回目のポイントも分け合う。ポイント前順天はひとり飛び出したが日大は集団にもどる気らしく自分が2位に。
結局逃げは諦め集団にもどっていくのだが、ここで最大のミス。集団を待っていたら速度差を見誤ってつけずに抜き去られてしまった。すぐさま追うがちぎれ組みはバラバラで踏んでも集団との距離が縮まらないまま生殺し状態。その後ちぎれ組み3人で追うものの集団までジャンプするほどのポテンシャルは存在せず6周で終了。
・反省
集団内にいるだけならばまだまだ行けた感触がありもう一仕事するだけのチャンスはあったはずなので非常に惜しかった。ただ初めて逃げというものに乗ってとても有意義で楽しかったし他大選手のポイントを持ち去ることはできた。西薗の2位は大きな成果だ。もはや他大に対して臆することはない。勝負をすることができる。
・課題
全開でいって燃え尽きて、それでもその後まだなんとなくどうにかなったりする。気付いたら回復していてまたもがけたりする。repeatabilityとも燃やしきれてないとも言えるかもしれないが、いずれにしろ最近のスピードをつけるという課題については練習の中でいかに多く燃やしきるということをするかが大切だと思った。これは修善寺対策でいえばロード練で一つ目の峠から全開で攻めることにつながる。
また、今後レースを展開するにあたっては各人が自分のスピードの限界値がどこにあるか、どれほどのもがきなら何回続けられるかといった能力を把握して動く必要がある。それは感覚的なものではあるが、やはり彩湖練においてよく把握されうるように思う。このことは最大酸素摂取量を測るにはマックスまで追い込まねばならないのと同じことだろう。その日のその人の調子もあろうが、さらにこういう情報を共有することによってより緻密な作戦とかチームプレーとかいったものが可能になるのだろう。これは新たな課題だ。
・謝辞
この二日間多くのOBの方にお世話になりました。改めてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。そして今後のさらなる戦力強化のためご支援よろしくお願いいたします。