UTokyo bicycle racing team

 インカレロード@修善寺CSC 5kmx28周=140km DNF

 とうとう1年で最大のレース、インカレロードがやってきた。このために毎朝4時過ぎからの皇居の朝練で、集団の揺さぶりに耐える練習としてインターバルトレーニングを積んできたのだ。
 前日の仕事を切り上げ、当初の当日早朝入りの予定を何とか前夜入りに。監督のおかげで寝場所が確保できたのがありがたい。やはり睡眠は大事だ。
 天候は曇り。この時期は脱水、熱中症が心配だが、涼しくてありがたい。結局、レース中、気温は25℃程度にしかならず。雨にならなかったのもありがたい。
 そして、いよいよスタート! 昨年も同じこのコースでのインカレだったので、今回は緊張は少ない。
 今回は距離が5km正周りを28周と気が遠くなるほど長いので、序盤はゆっくりな展開になるだろう。
 集団前方で余裕で走る。東大ジャージが集団前方にパラパラ見えるのは心強い。
 3周ほどしてから、数人が逃げ出したようだ。逃げに1人送り込んだ鹿屋は集団を抑えるつもりのようで、最前方でコントロールしている。逃げが決まってしまえば、後は集団は落ち着き楽だろう。
 集団のペースは予選より遅いほどだ。西園君、そして内藤君が先頭に立っているので、力を使わせてはまずい、と思い、自分が先頭に立ち、しばらく引っ張る。自分の後ろに鹿屋の集団が続くのは不思議な気分だ。
 下りを先頭で気持ち良く走り抜け、2号橋へ。予選ではここでチェーンが落ち停車せざるを得なくなり集団から切れたので、慎重にフロントをシフトダウン。だが、ギアが変わらない。ここでリアをシフトダウン。すると、何とフロントのチェーンがインナーを通り越し、チェーンウォッチャーを通り過ぎ、BBまで落ちてしまった!  慌ててシフトレバーを動かして走りながら復帰しようとするも甲斐なし。先頭を引いていたからということなのか、鹿屋の選手が背中を押してくれる(誰かわからなかったがありがとう!)が、やはり復帰せず。遂に立ち止まる。手でチェーンを掛け直すが慌てているせいかなかなか戻らない。こうならないよう、チェーン落ちを防ぐチェーンウォッチャーを付け、先週はシフトの調整をし、万が一に備えてチェーンを掛け直す練習までしていたのだが……。
 集団が行ってしまう! とにかくあの集団に追いつかなければ。踏む、踏む! 心拍が上がる。下りでも踏む! 下りのスピードは後からPolarの記録を見ると、集団で下っていたときより速いほどだ。
 一度、1号橋からの上りで追いつく。だが、ほっとする間もなく、その後の下りで中切れ発生。ちぎれた小集団を抜いて前の大集団を追う。だが、追いつけない。
 秀峰亭付近の応援が辛い。ここでは無理してダンシング。
 ほぼ全力の走りで下りで脚を休めることもできないので、補給する暇すらない。軽量化のために、満タンのボトルを捨てることを思いついたのはもう何周もした後だった。
 そして周回すること数周、2号橋からの上り、後ろのニュートラルカーからゼッケンナンバーを呼ばれ降ろされたのだった。
 これで僕の3回目のインカレ挑戦は終わってしまった。今回は脚を着くまでは今までで一番楽で完走を狙えると思っていただけに悔しくてならない。だが、トラブルで集団から切れた後、集団に復帰できなかったのは自分の力不足にほかならない。
 僕のインカレはもうあと1回しかチャンスはない。来年こそは結果を残したい。
 最後に、応援して下さいました自転車部の現役・OBの皆さん、監督、ありがとうございました。走っている間は反応する余裕はなかったですが、応援の声はしっかり届いていました。
 次こそは期待にこたえられるよう、万全の準備をして全力を尽くします。